不正へと走る組織(5)
さて、9/7(木)の14:00〜約4時間におよぶジャニーズの記者会見、ライブ、生放送でご覧になった方も多いだろうが、この記者会見を見て、どう思っただろうか?
最初は、強気に、社名はそのまま、株も100%ジュリー藤島氏で変わらず。社長だけ東山氏に交代。
最後の方はさすがに社名についても「変えるなら変える、変えななら変えない、そこは議論していかなければならない」と。株についても「先のことはわからない」みたいな弱気になっていたが、基本、これらの人達は今の状況から変わりたくないのである。
各サイトのニュースやXのつぶやきを見ると大方の人が「これじゃ、今までと何も変わらない」と言っている人が多い。
これは、ジャニーズのちょっと前に記者会見して炎上したビックモータも同じ。あそこまで組織が腐るとなかなか変わることはできない。
1店舗当たりの売上のノルマを上積みしたり、モメごとをおこして逮捕者がでたり、相変わらずの定常運転である。
ジャニーズにしろ、ビックモータにしろ、その業界でトップクラスでその権力に溺れると人はなかなかそこから離れることはできない。一度、ぬるま湯に浸かるとそこから出ることができないのだ。
ジャニーズ、ビックモータには色々共通点がある。最も共通しているのが、1代で築いた同族経営、非上場。急速に巨大化したのでコンプライアンスが全く追いついていないのも共通している。
両社とも、1代目まではよかったが、2代目で破綻している。
ビックモータの場合は、虎の威を借りる狐の2代目が暴君であったことが大きい。
ジャニーズの場合は1代目のジャニー氏とメリー氏のタッグがあまりにも強力だった。実務とプロデュースはジャニー氏、お金とメディア、マスコミの対応はメリー氏。これでうまくバランスが取れて回っていたのだろう。
おそらく、ジャニー氏、メリー氏共に自分たちがいなくなった後もジュリー氏に同族経営を続けて欲しかったのだろう。そのための基礎硬めはした上でジュリー氏に引き継いだつもりだったのだろうが・・・
そう、あのSMAPとそのマネージャの飯島氏を突然、追放したのもジュリー氏のライバルを早めに潰すのが目的だったと言われている。
主にメディア、マスコミの対応、抑えを効かせていたのはメリー氏である。自分たちがまだ目の玉が黒いうちはいいが、いなくなった後、メディア、マスコミのコントロールができるか、そこまでは考えが及ばなかったのかもしれない。
ジュリー氏にしてみればとんでもない(てか、知ってたんだろ?)負の遺産付きの遺産を引き継いてしまったのだ。同族だし、100%株を引き継いだのだから、まあしょうがないだろう。こうなるかもしれないのは、覚悟の上だったんでしょ?
ジャニーズにしろ、ビックモータにしろ、業界内で以前のような影響力はない。徐々に弱体化していくだろう。今までは、業界内で一強だったのが、他の会社にパワーが分散されるので、パワーバランス的には均衡化していくのではないだろうか?
もし、仮にそうなったとしても、ジャニーズと、ビックモータの組織の体質は変わらないのではないだろうか?