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ジャニーズ問題に見る企業の炎上に対する対応(3)

さて、ジャニーズの性加害問題、ジャニーズ側の動きはさっぱり、メディアもやはりTVは消極的である。

TVはスポンサーがあるので、そのスポンサーの顔に泥を塗るような報道はやはりやりにくいのであろう。であればNHKはスポンサーはないので、中立的な立場で堂々と報道できるのでは?と思うが、そのNHKでさえも何に忖度しているのか、どうやらこうやら、やっとという感じ。

今回の事件は色々な企業の危機管理対策、炎上対策において色々な教訓を残したのかも知れない。ま、ジャニーズの対応に対する評価は散々である。

明らかに、お茶を濁して逃げ切ろう体質。おそらく、過去にも表に出ていないような小さなスキャンダルは同じようなやりかたで、お茶を濁して逃げ切っていたのであろう。が、今回はモノが今までとは桁が違うくらい大きなスキャンダルなので、お茶を濁して逃げ切ろう・・・は無理ゲーなんじゃないだろうか?

それどころか、組織の体質として「隠蔽体質」も見え隠れする。過去にも、色々と日本の企業で内部による不正を隠蔽していた事案が表にでてニュースになったのは記憶にあるであろう。

何が何でも最後まで隠し通せる自信があるのであればいいが、中途半端な事案を隠し通そうとすると・・・それが表に出た時の反動が大きい。

この、ダスキンの例にあるように、無許可の添加物が使われていたのが3ヶ月間。これを知った取締役が隠蔽しようとして事業者に払ったのが6300万円。ところが、これが表沙汰になって営業補償、信頼回復キャンペーン関連費用等の費用が105億6000万円。

リカバリに隠蔽に使った費用の軽く100倍以上の費用がかかっているのである

この隠蔽に直接関わった取締役に巨額の損害賠償、関与してない取締役、監査役にも損害賠償が命じられた。

今は情報化時代。悪い噂はまたたく間に広がる。情報を隠蔽しようと思ってもどこからか必ず漏れる。そして広がる。その情報は消えない。

隠し通そうとしないほうが身のためである。

今回の事件は海外のBBCの報道がきっかけであるが、BBCにまつわるニュースとして非常に興味深いニュースがこれ。

過去に英国でも似たような事件があったのだ。
ジミー・サヴィルの性加害問題だ。

ジャニー喜多川氏と同じように巨大なカリスマ性、巨大な権力を持った人物で、そのあまりにも巨大なカリスマ性であったためか、誰も事実を報道しなかった。

メディアでも活躍し一定の地位を得、慈善事業などの社会活動も行い、英国皇室とも交流があるという。

その権力を振りかざし、長年、多くの人たちに平気な顔をして常態的に性加害行為を行ってきた。まさに、巨大な権力があるところと、表と裏の顔があるところもジャニー喜多川氏と同じである。

実は、ジミー・サヴィルはBBCの番組にも出演していた。BBCは、ジミー・サヴィルの性加害の事実を知って、調査まではしたが、報道しなかったのだ。BBCは知っていながら隠蔽したのだ。

結局、ライバル局の報道で表沙汰になるが、その時BBCはそのライバル局を「根拠がない」と非難までしているのである。

そのBBCが今回、ジミー・サヴィル氏の件と類似したジャニーズ喜多川氏の件を報道し、これほどまで反響が出たのは、なんとも皮肉なことである。





100ワニをパクって退職エントリでバズろうとしたけど、全然バズらなかったワニ。 副業のオファーあればよろしくお願いします。 Twitterのフォローもよろしくおねがいします。@180wani