日記(2024/1/22)


就職して一人暮らしを始めて、いつの間にか毎日作っていた夕食は隔週になった。作りたいが、心が全く動かない。
就職してから毎日が満たされない。大好きだった食事が、今は煩わしい時もある。でも食べないといけないから食べてる。
今日は仕事終わりにほっともっとに寄った。たまたま近くにあったからだ。
自分より先に親子連れのお客さんが来ていた。小さい子供が料理を楽しみに待っているのをみて、不思議と胸から何かが込み上げてきそうになる。

少し後に、そのお客さんの料理ができた。子供が「美味しそう〜お母さんいっぱい食べよ〜」と言って楽しそうな声が聞こえた。
自分は仕事帰りに1人寂しく買いに来た。でもあの子は大好きなお母さんと食べたいと思った料理を、楽しく会話しながら食べるのだ。

自分の家庭はあまり会話がなかった。というよりも自分が話したがらなかった。とある理由で人間が怖くなったからだ。
自分はお母さんと楽しくご飯を食べれていただろうか。1人で黙々と食べる姿を見て苦しめていなかっただろうか。本当に迷惑ばかりかけて申し訳ない。
店の中でそんな考えが浮かんで、あの親子のようにご飯を楽しみにしていた時を思い出して、虚しさと申し訳なさでいっぱいになり、人に気付かれないように、1人すすり泣いた。

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