映画見ないマンがフットボール映画に出会った話

サッカー映画を愛する皆さん、ご機嫌いかがでしょうか?

今日はサッカー映画、フットボール映画の話です。(慣れない人もいるかもしれませんがフットボール映画祭の話なので「フットボール映画」に統一します)

フットボール映画なんてものは知られていない

この世界にはたくさんのフットボール映画があります。いくつ知っていますか?ほとんどの人は少林サッカーくらいしか知らないと思います(これ読んでるのは知ってる側の人が多いでしょうが)

筆者のわにさんさん(ここまでが名前)も数年前までそんな感じでした。

そもそも映画を見る習慣が全くなかった(映画館に行ったことが人生で3回くらいしかない)のでフットボール映画に出会う機会もなく、「サッカーの映画?人間が空飛んだりボールが火花散らしながらキーパー吹き飛ばしたりするやつでしょ?サッカー関係ないじゃん」くらいに思っていました。同じように思ってる人多いんじゃないでしょうか?

ちなみにサッカー自体は物心ついたときから目の前にあり、Jリーグとほぼ同時に誕生して、地元のコンサドーレが何度も降格するのを見てきました。

中高と弱小サッカー部に所属するも、全てのサッカー中継を見たいし全てのサッカー本を読みたいので部活どころではなく、リフティングが10回できないまま、そのくせ大学院でサッカーの研究をしています。


フットボール映画祭との出会い

最初にフットボール映画に出会ったのは大学2年の終わり、2015年3月の「サッポロ・フットボール映画祭」でした。ヨコハマ・フットボール映画祭のジャパンツアーですね。見たのは『ネクスト・ゴール』です。

世界最弱のサッカー代表チームに密着したドキュメンタリーで、札幌最弱のサッカー部で右SB(サイドベンチ)だった自分にはぴったりでした。はじめて映画を見て感動した。

翌2016年は全3作品を見ました。ここからフットボール映画にハマっていく……ところでしたが、残念ながら札幌に映画祭が来たのはこれが最後でした(復活してください!)

その後はレンタルしたりDVD買ったりして大量のサッカー映画を見る日々が続くわけですが、そんなに流通しているわけでもないので、すぐに見尽くしてしまいます。

札幌にフットボール映画祭来ないなら横浜行けばいいじゃん!!

それで2021年春のヨコハマ・フットボール映画祭行きを決めるわけですが、残念ながらコロナで延期に。その間はYFFFオンラインシアターというサービスで過去の上映作品を見て感想を書き続けてました。

10月には無事開催されて、2日で8作品を見てきました。体力は限界を迎えましたが、他では見ることのできない作品も多く、貴重な機会でしたよ。これだけ見られるなら毎年行きたい。年に2回行きたいというくらいの気持ち。

2022年は6月4,5日に開催されますよ。今年は残念ながら行けなさそうですが…


フットボール映画のこれから

最初に書いたように、詳しくない人がフットボール映画と聞いてイメージできる名作って無いと思うんですよ。少林サッカー?アザーファイナル?

野球だと広く知られている作品がありますよね。フィールド・オブ・ドリームスは最強だし、マネーゲームなんかもいい。他にも社会派?面白いだけじゃなくて時代を反映したいい作品が多いです。

今後フットボール映画が世に出ていくにあたって、「サッカー版フィールド・オブ・ドリームス」が必要なのかもしれない。知らない人は教養なので見ておくこと。

フィールド・オブ・ドリームスは僕よりちょっと上の世代の男性全員の心に刺さる作品なんですよね。車でトウモロコシ畑通ったら「フィールド・オブ・ドリームスみたいですね」って言っておけば30分はトーク続く。


フットボール映画にはそういう作品がない。個人的には「コッホ先生と僕らの革命」ですかね。でもこれは僕がフットボールの歴史を知っているからであって、サッカーファン全員の心に響くかと言われると微妙なところです。

2021年映画祭の「俺たちブロンリーボーイズーヘタレなクラブの愛し方ー」(原題:The Bromley Boys)なんかは、これから広がっていけば多くのサポーターに愛される作品になるかもしれません。

ちなみに英語版のDVD買いました。英語わかんないけど気合で見ます(自前で日本語字幕つけて公開してくれる最強イベントがヨコハマ・フットボール映画祭です)


フットボール映画にフィールド・オブ・ドリームスは不要?

いろいろ考えてきましたけど、フットボール映画に1つの代表作は不要な気もしてきました。なんじゃそりゃ。

フットボール映画の魅力ってテーマが多様なところなんですよね。今回2022年の上映作品も、クラブや選手だけではなく、審判を題材にした「ある試合」や実況者を題材にした「バモス!ドミンゴ」、スポーツメーカーの話「アディダスvsプーマ」もある。

プレーばかりを扱うと「最初はライバルに負けて悔しかったけど、努力を積み重ねて最後には勝った」みたいなよくあるストーリーになりがちじゃないですか。フットボール映画を知らない人は、そういうイメージをもっていると思う。

でも実際には多様な作品があって、映画祭の上映作品一通り見るだけですごく勉強になるし、どこかに自分にとって名作と呼べる作品が見つかるはず。


ちなみに今回のわにさん的注目作品は「Brothers in Football -100年越しの再試合-」です。サポーターと歴史が絡んだドキュメンタリーに外れはない。

強いて言えば、フットボール映画祭はドキュメンタリーの字幕上映が多いので、見慣れていない人や事前知識が全くない人には難しいかもしれません。

見たいぞ……

札幌に来てください!

おわり。

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