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悲しいから泣くのではなく泣くから悲しいのだ:GLAY第54曲『BURST』

心理学で「人は悲しいから泣くのではなく 泣くから悲しいのである」というジェームズランゲ説を知ってるだろうか?これは身体的反応が感情に影響するという話なんやけど、ある意味正しい。これを「熱狂」に当てはまると、人は熱狂するからヘドバンするのではなく、ヘドバンするから熱狂するのである。

たまに「ライブで盛り上がれない」という人がいるけど、私は「とりあえず手を振って、声出してみ。そしたら自然と楽しくなるから」って思う。ディズニーとかでもとりあえずキャラに手を振って一緒に踊ってみたら、どんどん楽しくなってくると思う。

話は、リクエスト頂いた『BURST』(1994年リリース)になるわけやけど、この曲はライブの終盤で熱狂する曲である。

TAKUROが笑い話でいつか言ってた。「昔はライブ中、本気でキレてたのに、最近はキレるフリを覚えるようになった。」
ここで言う「キレる」は「怒る」じゃなくて「イカれる」っていうニュアンスか近いと思うんやけど、『BURST』はマジギレするのにふさわしい曲なので、GLAYも昔であればあるほど演奏が様になってる。きっと本気のキレを見せてるんや。だから私はできる限り昔のライブ映像の『BURST』を見るのが好き。
そりゃあ50歳にもなると本気でイカれるって難しいと思う。でもTAKUROは今でもちゃんと怪しい手足の動きをしてくれる。たとえ「キレてるふり」でも、その身体的動作が本当のキレに少しでも繋がって、そしてお客さんの熱狂にも繋がってると信じてる。ありがたい。

そんな久保琢郎氏にひとつお願いしたい。
手をピストルに見立てて自分の頭を打つ動作、またやってくれへん?
あのキレ方、好きやねん。

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