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とどのつまりのトドとは:GLAY第291曲『BROTHEL CREEPERS』(2002)

HISASHIは、この曲のタイトルを「とどのつまり」にしようと本気で考えていたらしい。サビの歌詞に"俺たちはつまり" "君たちはつまり" という言葉があるからだそう。個人的には「とどのつまり」というタイトルは素敵だなと思うんだけど、TAKUROから「それはやめてくれ」とNGがあったとこの事で、「Brothel Creepers」となった。

ちなみに「とどのつまり」の「とど」は、哺乳類こトドではなくて魚のトドである。
トドは出世魚で「オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド」となる。「最終的に」や「結果として」を意味する「とどのつまり」は、成長して最後はトドになることから生まれた言葉であるようだ。本記事のトップの写真がトドである。

ちなみに「BROTHEL CREEPERS」とは「売春宿を這う者達」という意味である。
どういう意図でつけられたかは不明だが、あらためて歌詞を見てみるとなかなか面白い。
つまり、動物の肉を食べる人間への揶揄かもしれないし、売春宿を這う者を肉食人類にたとえたものかもしれないし、はたまた、肉食人類を売春宿を這う者にたとえたものかもしれない。

この曲は、TAKUROとHISASHIが、パーツごとにそれぞれ歌詞を持ち寄ってくっ付けたそうである。
その意味でも結構興味深い曲なんだけど、2002年当時のラジオ「GLAY RADIO COMMUNICATION」で初披露されたときは、「トシのスネアがとても良いこで、そのスネアを活かした曲」と紹介されたりもしていた。

爛れた煩悩が 崇られた range で
メフィストフェレス気取り 家畜共に呪文唱える
「汝、主を敬い 危機に四肢をも生贄に 飢餓に魂を捧ぐ」
俺には確かにそう聞こえたんだ

だからただそばにあるネックを両手で握りしめ
そのアルミの醒めた冷気を不確かに感じ取る

決行を誓う 半月のシグナル
単気筒の悲鳴 自我の何か証明される夜

だからただそばにあるネックを両手で握りしめ
そのアルミの醒めた冷気を不確かに感じ取る
だからただそばにあるネックを両手で握りしめ
そのアルミの塊を半月メガケ振り上げた

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