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この曲のトリックを紐解いてみる:GLAY第307曲「Supernova express 2016」

北海道新幹線(新青森・新函館北斗間)が、
2016年3月26日に開業し、
そのテーマソングとして作られたのが
「Supernova express 2016」だ。
曲名から"新幹線の曲"って感じなんだが、
アレンジにも新幹線を意識したものが
散りばめられていると感じる。
今日はその内容を"トリック"と称して紹介したい。

トリック①:ギター

これはHISASHI本人も言っているのだが、
冒頭のHISASHIギターによる3連符は、
ファンファーレを模している。
てぃーてぃれりらー、ていれりらー、てぃれりら♪

ちなみに、この後ドラムが入るのだが、
ここでギターが裏拍入りだったことが判明する。
そして、そのままファンファーレは続く。
ウェカンバックトゥー、マイホーターン♪

TERUの「ふぅいぇ」という掛け声とともに
HISASHIギターは展開する。
展開後のフレーズは、先程から裏拍となっていた、
ファンファーレの音型を、
まったくそのまま引き継ぐものになっている。

これは、ROCK'N ROLL SWINDLEの、
イントロでやっていた手法に似ている。
ジリジリジリジリ...というギターである。
ドラムやベースが入るとわかるのだが、
これは表拍と裏拍が逆転している。
そして、歌入り前の展開フレーズでは、
逆転後のフレーズがそのまま展開されるのである。

トリック②:ドラム

イントロのドラムは、
新幹線の滑車がレールの繋ぎ目を走る時の
「ガタン、ガタン」の音を模していると思われる。
スネアの直後にタムを小さく入れているのだ。
そして時折、スネアが2連続になる。

トリック③:コーラス

2番サビ前に奇妙なコーラスがある。
"C'mon baby, ride on railway
C'mon baby, ride on railway"
このフレーズ、途中からどんどん、
音が高くなっていくのである。
これは新幹線が近づく際のドップラー効果だろう。

ドップラー効果とは、
近づく音は高く、遠ざかる音は低く聴こえる
というものである。

以上のトリック3つ、いかがだっただろうか?
他にも新幹線っぽいアレンジはあるのかもしれない。

ちなみに、北海道新幹線は2030年度末に、
新函館北斗と札幌の開業を予定している。
年度末ということは2031年だろうか。
「Supernova express 2031」
期待してます!

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