GLAY第59曲『氷の翼』
2019年リリースのオリジナルアルバム『NO DEMOCRACY』から一曲。
2019年は『DEMOCRACY=民主主義』をテーマに活動した1年だった。「バンドって、民主主義だと思う」という言葉を掲げ、ファンの声を集めたり文字通り民主主義な活動を行なっていった。そんな末にリリースしたアルバムは、NO DEMOCRACY!なんと、民主主義ではない!洒落が効いてる。
TAKUROがとにかく"歌詞にこだわった"というアルバム。『誰もが特別だった頃』、『あゝ、無常』、『戦禍の子』、『元号』といったTAKURO自身の生き方や考え方が表れた曲もあるし『反省ノ色ナシ』や『氷の翼』のようなフィクションの世界を表現した曲もある。
2013年に『DIAMOND SKIN』を書き上げたとき、TAKUROは創作者・表現者としての成長を感じたという。『氷の翼』も同様のアプローチでの表現行為なんじゃないかと思う。行きずりの2人の偽りの愛をしてそれこそが本物の愛かもしれないというミステリアスな内容になっている。
ちなみに『DIAMOND SKIN』がリリースされたとき、不倫の歌だということから、一部から非難があったらしい。しかしTAKUROは講演家や演説家ではなく創作者であり表現者である。
たとえば小説家が不倫の曲を書いて非難されるだろうか?
殺人ミステリーを書いて「殺人はよくない」と非難されるだろうか?
そうじゃないはずである。
『氷の翼』の紹介のつもりがいつの間にか『DIAMOND SKIN』の話になってしまったんやけど、『氷の翼』の世界観がとても素晴らしいという話である。これからもこういう創作者なTAKUROに期待してる。
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