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これ、時の雫の2人やろ? GLAY第288曲『出逢ってしまった2人』(1998)

1998年のアルバム『pure soul』の隠れた名曲『出逢ってしまった2人』は、恋に燃え上がった夏を過ぎ、秋の寂しさを耐え忍ぶも、口を付いて出た言葉をキッカケに、傷つけあいやがて冬の到来とともに別れる2人をストーリー仕立てに描いた作品である。
独特の寂しげな雰囲気を持つ反面、小気味良いリズムとアレンジで、好きなファンも多いのではないだろうか。

秋の気配の並木道に黄昏をよけて恋人達
あの夏 僕らは誰よりも密かに恋をした
与える愛と受け取る愛が 互いの心をつないだ
出逢ってしまった2人の日々に幸せと孤独が訪れる
愛のもどかしさに 思わず口をついてしまった 若すぎた言葉の行方に
冬を迎えにゆく冷たい風に あなたの笑顔が翳り出す
「憎しみを欠いた愛の泉など 本当の姿とは言えない」と
つぶやくように囁くように 自分に言い聞かせるように
愛するがゆえに傷つけあいながら どれほどの時が流れただろう
通いなれたあの並木道に降る 白い雪になぜか泣けた

「出逢ってしまった2人」より抜粋

この歌詞を見て思うんやけど、

この2人、『時の雫』の2人やろ。

『出逢ってしまった2人』は男性目線(一人称に「僕ら」がある)、『時の雫』は女性視点(引用されている相手の言葉に「僕ら」がある)で書かれている。

つまり、「憎しみを欠いた愛の泉など 本当の姿とは言えない」と言った男性と、「誰もが抱く疑いの世界は僕らの心をひどく傷つける」と言った男性は同一人物なのだ。
なんて哲学的な言い回しをする奴なんや!

『出逢ってしまった2人』で、恋をしたのは「あの夏」と言っているのだけど、これが3年前の夏だったということかな?

ちなみに、TAKURO本人が『出逢ってしまった2人』と『時の雫』の関連性について話しているわけではないので、あくまで私・メッキ張りのヒーローによる単なる推測である。

3度目の春を飛び越えて 煌びやかな夏に恵まれ 少しだけ臆病な恋をした
頼りない秋は寄り添って 長過ぎる冬は口づけて
2人は白い地図を歩いていた
「誰もが抱く疑いの世界は僕らの心をひどく傷つける」と泣いていた
あなたの心がいつの日も そうね清らかなままで生きていて欲しいと
今 切に願う

泣いているかな?笑ってるかな? 今の僕らには分からない
想ってること 忘れないでいて 時の雫がホラ舞い降りて

『時の雫』より抜粋

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