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歌は思い出を永久保存してくれる:GLAY第141曲『誰もが特別だった頃』

そして私たちは別々の道を歩く
泣かなくてもいい
止めなくてもいい
「人生はそんなものよ」と。
誰もがスペシャル 乾きさえプレシャス
2度とない季節を共に生きた証のような歌があった

「誰もが特別だった頃」より

歌は、時に思い出を永久保存してくれる。
その歌を聴くと、ひとたび心は、過去のひと時に逆戻りして、あの頃の感情を瑞々しく蘇らせてくれる、そんな歌。皆さんにとってどんな歌があるだろうか?

私は、いろんな理由があって、松浦亜弥の「100回のKISS」という曲は、初恋の思い出が詰まりすぎて今となってはまともに聴けない。
GLAYの「100万回のKISS」は何度でも聴けるんやけどなぁ。。

変わりゆくスペシャル 変わらないプレシャス
恥ずかしいセリフに彩りを与えられる
唯一の時代が去った
そしてまだ僕達は誤解しあったまま

「誰もが特別だった頃」より

いくら永久保存されている思い出でも、
それを取り巻く時代はどんどん変わっていく。
そしていつの日か、もう絶対に戻れない、不可逆な時代に突入してしまう。

そんな切なさを「誰もが特別だった頃」は表現しているんだと思う。この曲は、平成が終わり令和が始まる時にリリースされた。

平成が終わる、ということ
一つの時代が終わるということ。
季節が変わるということ。

その時に体験した出来事がもう2度とない不可逆な時に突入したとき、
人はその思い出を「プレシャス」であると感じるのかな。 

2019年リリースの15thアルバム『NO DEMOCRACY』から「誰もが特別だった頃」をどうぞ。私、このアルバムの中で一番好きな曲やわ。

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