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残り6回になりました:GLAY第334曲「a Boy~ずっと忘れない~」(1996)

GLAY曲紹介は、残り6曲。

一曲一曲じっくりと向き合っていると
どの曲にも、
その曲ならではのキャラクターがあって
その曲にしかない味わいがあることを
改めて実感します。

私は「個別性」という考え方が好きで、
それぞれのあるがままを認める、というか、
たとえば、
この人は●●タイプだとか、●●系だねとか、
そういう分類をするのも好きじゃなくて、
「みんな違ってみんないい」っていうのを
地で行きたいタイプの人間なんです。

そのくせ「好きな曲トップランキング!」
とか言っちゃってるんですけどね。
まあ、「一番好きな●●」とかは、
みんなあると思うのでいいとして、
既定の枠組みに当てはめられるのが嫌
っていう感じなのかな。

どこかで書いたかもしれないけど、だから、
個性が際立っててみんなが主人公 っていう、
いわゆる「群像劇」が好きなんです。
絶対的な主人公はいなくて、
複数の人のストーリーが交錯して
一つの物語を作り上げるようなもの。

ラブ・アクチュアリーとか、
ファイナルファンタジー6とか、
LIVE・A ・LIVEとか、
怒り、とか。
群像劇って、グランドホテル形式とも言うらしい。
「グランドホテル」の映画は観たことないですが。

前置きが長くなったんですけど、
GLAYの一つ一つの音楽が魅力的って話でした。
(もちろんGLAYだけじゃなくて、
最近は、ついこないだリリースされた、
King Gnuのニューアルバムを聴いてて、
これまたどれも良いんですよ。)

で、そんな個別性重視な私でも、
2023年、個人的にキテる曲があって、
それの最たるものが、
「a Boy〜ずっと忘れない〜」なんです。

GLAYの曲は、悲観的で諦観した曲が多いけど、
これはすごく素直で、若々しい。

辛かった日々を振り返って、
今はそれなりに大人になり処世術も身につけて、
まだまだ世知辛い社会だけど、
軽くすり抜けて俺なりにやっていくよ!
って曲なんだけど、
それでもやっぱり若い。
それでもやっぱり若いってところが、良いのです。

まだまだ、これから来るべき苦難があるはずけど、
半生をちょっぴり振り返っているくらいですかね。

歳を取るごとに、この曲が心に染み入ります。

もしかしたら、
「それでもやっぱり若い」というのは、
いつでもそうなのかもしれないです。

いつだって、未来の自分の中で、
今が一番、若い。

今だってそれなりに歩んできた人生があるけど、
まだこれから歩むべき道がある。
どんなことがあるかわからんけど、
口笛を吹きながら
自分らしく歩んでいきたいな、って、
この曲を聴くと思います。

最後にまたどうでもいい話を。

この曲のMVに出てくるTAKUROの部屋、
なんかしみじみと、、良いですね。

華やかな街を通り抜け路地裏の片隅で
したたかに産まれ生きてく 子猫の様に
ビルの風 欲望の渦
踊りながら すり抜けてゆくよ
口笛を吹きながら

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