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無音ですかいな? GLAY第277曲『サラギの灯』(2007)

秋の曲ってのは、少ない気がするけど、
2007年リリースのアルバム『LOVE IS BEAUTIFUL』に収録されている『サラギの灯』は、木枯らし吹く秋に、失恋の切なさを歌った曲である。

<サラギとは、新参者のこと>

サラギが何を意味するのか公式には発表されていないようだが、どうも奈良県御所市に「蛇穴(サラギ)」という地名があるようだ。

蛇穴の語源についてネットで調べてみると、以下のページに「サラギの語源は"新参者"である」ということが書かれている。新参を表す"今来"と"蛇穴"の関連については書かれていないが、サラギが新参者を表すとすると、『サラギの灯』の歌詞もより一層深みを増してくる。

蛇穴(さらぎ)は「今来(いまき)」を意味しています。

今来(いまき)とは、新たに参上した人(新参)や新たに外国から帰化した人のことを意味します。要するに新参者のことです。野口神社の縁起を見てみると、茨田(まんだ)連が「葛城蛇穴」に移住し、その祖神である神八井耳命(かむやいみみのみこと)を祭祀したとあります。

蛇穴の「さら」は、新しいことを意味する「新(さら)」に通じます。

<イントロを聴くと・・・>

『サラギの灯』のイントロは、
"はっはっはっはっ、はっはっはっはっはっ"
というTERUの声から始まる。

この一連の声の間は、完全な無音 である。

私はこのイントロを聴くと、リズムカウントの正確さを試されているような気になる。
つまり、無音の空白部分を正確にカウントして、次の音が鳴るタイミングをぴったり当てられるか?というゲームを勝手に脳内でしてしまうのだ。

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