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シラフでオールの夜明けは若者の特権だ:GLAY第97曲『Life〜遠い空の下で〜』(1995)

もう朝がくる "NOISE"に帰ろう。

ねえ、ここはREAL? "NOISE"に帰らなきゃ。
『Life〜遠い空の下で〜』より

朝まで飲んでたとかじゃなく、ただただシラフで屋外にて夜明けを迎えること。そんなことは若い頃にしかできない。大人になると、眠いし、そもそもそんな時間に酒なしで一緒に居てくれる友もいない。

でも、シラフ×屋外×夜明けは特別な時間だと思う。それは、時が止まった異世界から現実世界に戻る瞬間だ。

自分と世界を再構築って感じ。

『Life〜遠い空の下で〜』は2ndシングル『真夏の扉』のカップリング。土屋昌巳氏によるプロデュース作品で、夜明け前の独特の空気感を見事に表現している。ギターのブリッジミュートとディレイを組み合わせた手法は、後の『嫉妬』や『MIRROR』にも活かされている。

TAKURO、若い日にしか書けない曲だろう。
これが2010年には「飲み明かしてた阿佐ヶ谷で!」になる訳だから。

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