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GLAYの原点のような曲:GLAY第322曲「Together」を解剖する

今日お話するのは、
2ndアルバム「BEAT out!」の
言わずと知れた名バラード、Togetherである。

歌詞を見れば分かるように、
別れの歌である。
いつか再会するような気配は微塵もない、
別れの歌である。

それなのに、Together。
どういうわけなのだ?

まぁそれは置いておくとして
Togetherは、
"2ndアルバムで勝負、GLAY渾身のバラード"
って感じのする壮大な楽曲なんだけど、
2番のAメロ後にギターソロを配し、
2番Bメロと2番サビをラストに持ってくる構成は、
GLAYの中で、おそらくこの曲が最初である。

つまり、その後のGLAYの勝負曲の輪郭を作った
とも言えるかも知れない。

事実、前作「SPEED POP」には、
「ずっと2人で...」「INNOCENCE」というバラードがあるが、いずれもポップス界ではオーソドックスな構成(1番→2番→間奏→大サビ)である。

一方で、「Together」以降の、
「BELOVED」「a Boy〜ずっと忘れない〜」「カーテンコール」「SOUL LOVE」などは、2番のBメロより前に間奏が入る構成になっている。
「BELOVED」と「カーテンコール」に至っては、2番Aメロでさえも1番Aメロと合体されている(!)

TAKUROの歌詞の重みには、
オーソドックスな構成が少し冗長だと感じたのか。
2番サビとラスサビを組み合わせることで、
より大きな終結部を作ろうとしたのか。
いずれにせよ、GLAYにおいて、
この独特な構成は功を奏し、
現在に至るまでGLAYのアイデンティティ
と言えるほどになっていると思う。

もう一つ、Togetherに関して。

転調が多すぎる。

「店長、こいつ転調しすぎです!」案件である。

1番Aメロ〜Bメロ:C調
1番サビ:E♭調
2番Aメロ:C調
間奏〜2番Bメロ:D♭調
2番サビ〜ラスサビ:E調

全く意味不明な転調をしているわけではなく、
最終的にE調を目指しているんだなぁと解る、
美しい登り方である。

そう、美しい登り方。

C調のあなたと、E♭調の私。
永遠に交われないけれど、
いつかE調でお会いしましょうね。
約束の言葉はそう、
「トゥギャザー♡」
うふふふ。

さぶっ。

12月だからね。

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