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君は、なぜ黄緑なのか。GLAY第331曲「誘惑」(1998)

GLAY曲紹介は、残り9曲。

今日は、泣く子も黙る、平成の名曲「誘惑」

私がまだGLAYファンでなかった頃、
テレビでこの曲がガンガン流れていた。
Because I love youが、
"かーんさーい、らぶゆー"
に聴こえて、
関西を愛してるイケてる兄ちゃん達
というイメージを持っていた。

さて、誘惑は、1998年4月29日、
「SOUL LOVE」との2枚同時リリース。

何かの記事にこんな事が書いてあった。
"恋愛の初期衝動のような気持ちを、
リビドー丸出しで表現した「誘惑」と、
プラトニックで表現した「SOUL LOVE」。
その相反性と、恋愛における普遍性 "

なるほど〜。面白い。

そんな「誘惑」、
すべてがキャッチーでカッコイイのだが、

・イントロのトシのドラム
・変拍子のギターリフ
・ブレイクからのサビ入り

この辺りはもう何度聴いても仕上がっている。
デモ音源だともう少しモッサリした曲なので、
やはりD.I.E.さんと曲を作っていた時期の
切れ味というものがあるのかもしれない。

そして私は「誘惑」に関して、
この機会に言いたいことがある......

ジャケット、
なんで黄緑やねん。

「誘惑」のジャケット

いや、黄緑でもええんやけどな。
ええんやけど、

「誘惑」なんだから、
赤とか、
赤とか黒とか、
紫とか、
ショッキングピンクとか、
そういう色なんとちゃうん。
MVはちゃんと"誘惑"っぽい色合いやん。

なんで、黄緑なん。


ちなみに、同時発売のもうひとつ、
爽やかなポップソングの「SOUL LOVE」は
焦茶色である。

「SOUL LOVE」のジャケット

いや、ええねんけどな。
もう見慣れてるから、
誘惑は黄緑色で、
SOUL LOVEは焦茶色なんやけど、

フツーの感覚で言うと、逆じゃない?

バリバリのビジュアルロックと、
春を感じる爽やかなミドルチューンで、
焦茶色と黄緑色やで。

フツーは逆やんな。

そんななか、誘惑に黄緑色を選んで、
SOUL LOVEに焦茶色を選んだデザイナー、
すごい!!

それに、彩度も明度も異なる色を選ぶのもすごい。
ビビッドで彩度高めな黄緑色。
ダークグレイッシュで彩度も明度も低めな焦茶色。

最近「色に流行りがある」っていうのを感じてて、
たとえば、ニンテンドーSwitchの色合いって、
赤と青なんだけど、
この赤と青はかなり現代的だよね。

ニンテンドーSwitchの色合い


一昔前の赤や青といえば、こっちだよね↓

ポケットモンスター

で、誘惑の黄緑色に戻るんやけど、
こんなビビッドな黄緑は、
はたして時代の先取りなんだろうかと思ったら、
昭和50年代に黄緑色の家電が流行したことがある。

私の実家でも、
黄緑色の扇風機とか、
黄緑色の餅つき機があった記憶がある。

TOSHIBAが「野菜色のキッチン」
というキャッチフレーズで売り出した
システムキッチンがこちら。

誘惑色!!

この色の家電で新婚の家を統一したら、
時に愛が2人を試しそうである。
でもBecause I love youだからそれでいいのかもしれない。

とどのつまり、
昭和50年代へのノスタルジーを与えるとともに、
黄緑色への新たな意味付けをした「誘惑」、
ということなのか!
(そんなわけない)

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