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"きれい"は実は汚い:GLAY第128曲『DOPE』(2020)

「G4・2020」に収録のJIRO作曲・TAKURO作詞の『DOPE』の歌詞がかなり好きだ。
本音と建前や、人間の裏表がよく表されている。

神のルールはイカれてんのさ きれいは実は汚い
カッコ悪いはカッコイイな 正義の敵もまた正義

愛するほど憎んでら 信じるなこそ信じて
許すとは見逃すこと 平等なんぞイカサマさ

"きれいは実は汚い"
たとえば、綺麗なビルや綺麗な空間を作ろうと思えばそのぶん自然を破壊することになる。殺菌、消毒、虫の付かないキレイな野菜、それらは自然とは相反する。自然とはそもそも混沌(カオス)の事だからだ。キレイであること、自然体であること、どちらが本当にキレイで、本当に汚いのか?

"カッコ悪いはカッコイイな"
カッコつけず、なりふり構わず、がむしゃらに頑張ってる人はカッコイイ。ダサいと言われ続けてる物事でも突き詰めてる人はカッコイイ。"カッコイイ"ために何かをしてる人はカッコ悪い。これは一体何が起きてんの!?

"正義の敵もまた正義"
ガンダムを見たことがあるか?主人公の敵にも、家族がいて守るべき人がいて、その人自身の正義に従って行動している。戦争も同じことかもしれないな。悪いことをしているように見える人も"正義"はあるのかもしれない。だから正義を押し付けるのではなく理解し合わねばならないのかな?

"愛するほど憎んでら"
愛憎の駆け引き、愛することと憎むことはつまり構成してるものは同じこと、愛するほど憎んでら。


"信じるなこそ信じて"
「他人のことを信じちゃダメだよ」ていう、矛盾。「私のことを信じてほしい」という不安定さ。人を信じるとはどういうことか、、久しぶりに『怒り』の映画を観たくなった。

"許すとは見逃すこと"
それはそうやろ。

"平等なんぞイカサマさ"
機会は皆んな平等、そんなわけない。
生まれた時は皆んな平等、そんなわけない。
時間だけは皆んな平等、そんなわけもない!
すべて相対性原理。何かを平等にするということはまた別の観点での不平等を生み出しているのよ。

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