GLAY第132曲『My name is DATURA』(2019)
ダチュラとは「チョウセンアサガオ」のことである。チョウセンアサガオは日本では江戸時代から薬用植物として利用されていて、麻酔として使われた過去もあるようだ。一方で強い毒性があり、幻覚症状を引き起こす危険な花でもある。
花言葉は、『deceitful charms(人をだますかわいさ)』ということで、魔性の花を連想させる。
この「ダチュラ=忌み嫌われた通り名」をタイトルにして、自分をダチュラの花に重ね合わせる主人公の目線で書かれてたのが『My name is DATURA』。こんな曲はHISASHIにしか書けないなあ。
曲全体としては激しめの音色が目立つが、間奏明けの展開は繊細で面白い。
ドイツ語コーラスのある8分の6拍子を抜けると、HISASHIのギターがギュインギュインに鳴り響く。それが止むと、TERUの官能的なミックスボイスに、妖艶なアコースティックギターが絡み、そこにジローのベースがジローラモ的タイミングで入ってきてナンパは成功。ラスサビへと行け行けGOGO。
そして間奏明けのこの部分が、『NO DEMOCRACY』のアルバムに収録されている同じくキラーチューンの『氷の翼』にも通ずる印象を受ける。
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