現役女子大生のインスタ消費文化論
Twitterで高校生のインスタ文化などを知りたいので書いたら稼げるかもしれないよって言うツイートを見かけ、大学生ですがお金が欲しいので書こうと思います。
▪️まえがき インスタグラムとは
インスタグラム(以下 インスタ)とは写真をベースにした共有アプリケーションの事である。インスタは2010年10月アップルのAppStoreに登場して以来、瞬く間に広がり人気アプリとなった。2014年に日本語アカウントが開設され、昨年2017年には利用者数2000万人に達してたと言われている。
そのインスタであるが主に利用者は1.投稿のみする人、2.ストーリーのみする人、3その両方する人4.どれもしない見る専門 に分類することができる 。
(ちなみにストーリーとは、通常の写真メイン投稿とは別枠で短い動画や写真を気軽にシェアでき、24時間で自動消滅する特徴の機能の事である。)
今回、このnoteでは1と3に分類された「投稿をし、ストーリーもかつ行う」というアクティブユーザーに焦点を当てる事とする。
▪️1.インスタ映えを意識するコト消費
もうこれは有名な話だが、インスタ映えというワードの浸透によりコト消費が行われるようになった。写真がメインになった事により、人は投稿する為の写真を意識しだし、いい写真を撮りたい意欲が湧く。そしてそれが、いかに充実しているかをアピール出来るかをの道筋にも繋がってきた。誕生日に風船を飾りインスタ映えスポットを作る。ドレスを着てリムジンの前で写真を撮る。高級ホテルに泊る。ナイトプールにいく。ディズニーでは服を揃え、写真映えするポーズをしてみる。経験と体験を消費していくこととなった。
特にディズニーの写真をインスタで検索して見ると分かるが大体顔とポーズをキメにきている。安易にピースをするような事はしない。インスタ映えの為に自分達は計算をしているのである。
▪️2.インスタ投稿口コミ
インスタ映えをキーワードにしたフォトジェニックな食べ物、空間、場所、世界観は当然投稿されフォローしている友達の目に触れる。写真から伝わる情報は大きい。美味しそう、楽しそう、インスタ映えしそう。そして同じ場所に行って投稿したいという流れが生まれる。そう、学生のお金はそこに日頃は流れていく。
例えば私が昨年インスタ投稿でみたものでパッと思いつく例はこれら。
ディズニーの企画?ラプンチェルの塔展示
生クリーム専門店
抹茶ティラミス
チームラボ
企業の宣伝かなと思うぐらいかなりの友達が足を運んで同じような写真を撮っている。
▪️写真で見るインスタから学生が普段何にお金を使っているかについて
以下のソースは私のインスタの場合です。スタバ、コンサート、デパートコスメの投稿もしてます。あとは大金を貯めた学生は海外旅行やドライブの為の免許などですね。都会の女子大生ませてるんでブランドバックとか買ってます。
▪️ふたつの投稿スタイル
写真のクオリティが重要視されるが、すべてのユーザーがインスタ映えを意識した投稿をしているわけではない。
その投稿型は大きく2つのスタイルに分かれている。
1.インスタをデザインするクオリティ重視型
(許可取ってます、諸事情により一部隠し)
分かりますか?この投稿トーンの統一。撮ってるもの一つ一つはインスタ映えのでは決してないのも特徴。画面をデザインしにいってますね。自分のこだわりを持ちカスタマイズしてます。そして投稿数がそんなに多くないのも特徴。
そしてもう一つ先輩のインスタから(許可済み)
これもデザインしにいってる、、いやもうここまでくると小さなメディアでしょ。ブランドだよこれ。なんか書いてあるし加工してるしこだわりがすご。え?白いシーツになんかのっけて写真とるのオシャレ過ぎない??
デザイン型は安易に流行スポットで量産型写真を掲載しないのもポイントかもしれません。
そして今の大学生は恐ろしいことにブランディング力が身についております。
インスタグラマーの大半はこんな感じだと思ってます。
2.インスタをアルバムとするクオンティティー型
お恥ずかしいのですが参考としてとして私のインスタをおかします。
(もう疲れてるので本名隠す作業めんどい)(これ鍵アカ)
ひでええええええぇ!!!なんだこのカオスウウウウゥ!!!!インスタグラマー達に申し訳ねぇ。こんなアカウント見せていいのか。どうでもいいけど私のアカウントアルバムとして割り切ってるので加工、ほぼしておりません!純度高すぎ新鮮。彼氏の写真堂々祭り。
特徴としては、集合写真が多いこと。フォトスポット気にしてるけど写真適当。写真より文章。そして鍵アカな事です。感覚で言うとフェイスブックのアルバムに近い利用の仕方かもしれません。投稿は素早く、投稿量も多いです。充実を見せたいのかもしれません。というよりありのままを見せたいのかもしれません。集合写真はプリクラ心理です。思い出を人においています。
▪️裏アカで見せる本当の私
こういうと、結構怖いのですが、思い出投稿中心にしていないデザイン投稿の人はある種、好きなように投稿ができない堅苦しさを持つようになり。そこで誕生するのがもう一つアカウントを作る現象です。ツイッターの裏アカみたいなものです。ここには本当に自分の事を知っている数名にフォロー申請をし鍵をつけることが大半です。このアカウントで投稿できなかった彼氏の写真や遊んだところなど投稿していきます。かくいう、私も持っています。悪口は書いてないですよ。メインアカウントは人も多いのでリア充アピールになってないか気にする面もあるんです。ただの自慢写真投稿をばかりをするのはみっともないという風潮もあります。窮屈な世界です。(誰もが裏アカを作っているわけではありません)
さて以上でわたしの投稿する人たちの特徴をあげてきましたが、インスタにはすでにあげた2の人種である、ストーリーのみする人たちの心理を考えてみます。
▪️いいねの評価
いいねというのは数字での評価なので当然気になっていきます。ある調査によるといいねは脳のドーパミンに影響するんだとか。それほどいいねが来ると嬉しいし重要視されています。かくいう私はいいねが全然こないのですがあまりに少ないとこれリア充アピールすぎたか?!こわい!!って思ってしまいます。投稿したらいいねの通知は気にし、何回も見てしまいます。そしてふと疑問に思う。ストーリーではどのぐらいの人が見てくれたの機能で、ほぼ見てくれてたのになんで投稿するとこんなにいいねが減るのか、と。これで神経すり減らすならストーリーで24時間で自動消去される動画の方がいいと。まぁあと動画が気軽でやりやすいっていうのもあると思いますが。ある意味いいねで評価されるのを捨てた人達です。
そして最後。「インスタは最高の暇つぶしだ」これで時間を消費してる。
▪️インスタの発見タブの中毒ループ
インスタには自分の興味関心に近い動画を閲覧する事ができる、それが発見タブ。実際授業中、隣を見ても、そのまた前を見ても大体携帯でこの発見タブをみている。発見タブが面白いのは当たり前だ。短い時間でどんどん移り変わる動画。それが全部興味に近いと思われた動画なのだから。友達は永遠にここでKPOPアイドルの動画を見ていた。よくもまぁ中毒性があるシステムにしてくれた。
そして最後に。女子大生がインスタにおいて1番人気のメディアはそう、いわゆるシーチャンと言われるメディア。C CHANNELとは、ファッション、美容、化粧などの情報を無料で提供する女子向けマガジンのことだ。
▪️C CHANNEL の無双化
まずはこれをみて欲しい
あらゆる分野をほぼ全てC CHANNELが制覇してきている。そしてこれのどれもがかなりのフォロワー数。 なぜ人気なのか、それは作業を1から見れるからだ。ネイルの仕方は完成版じゃなく最初から動画をとる。メイクもそう。便利グッツ作り方もだ。これらに共通するのは達成感を味わえることである。1から見てきたものが完成すると人は代わりに作ってくれたのだが、達成感を味わう。ここに中毒性が潜んでいるのである。
▪️おわりに
ここまで、女子大生目線でインスタ消費文化論と称してトピックをあげてきたが、インスタというアプリは改めて良い娯楽だと感じた。このインスタで様々な社会的問題も出ているが、人間の根源的欲求の自己実現にこのインスタが投映されているようだ。最後に、あるツイートを見てこれを書いたわけだが、これに2時間少し気づけば費やしていたみたいだ。でもインスタを見ているよりずっと健康的で充実した時間であった事は間違いない。
■追記
マーケターのおじさんがこのnoteを読んで
感動されたらしく、寄稿を依頼して下さいました。
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