コーヒーを飲み比べする時に抑えておくと捗る事

こんばんは、コーヒーが好きな一般人です。

前回の記事では雑に初心者向けのコーヒーの機材に関する記事を書きました。

(スキ約175、pv数約10000ありがとうございます。)

今回2つ目の記事は、コーヒーの飲み比べをする時に抑えておくと捗る「酸味」をメインに書こうと思います。
主に味覚面の話になります。感じ方には個人差がある事だけ念頭に入れて読んでいただけると幸いです。


1. コーヒーって全部同じ味じゃないの?


まずは、前提みたいな話です。

結論から言ってしまえば答えは当然「いいえ」です。

一般的に言って、コーヒーと聞いて想像する味は「苦い」と、人によっては「酸っぱい」の2つではないでしょうか?
もちろんですが、あながち間違っているわけではありません。実は、この「苦い」や「酸っぱい」は細分化する事が出来ます。

ここでは酸味についてを説明したいので記事なので、申し訳ありませんが「苦い」については割愛させていただきます。

まず大まかに「酸っぱい」に関してはそもそも豆の酸化によるものとコーヒーの果実由来のものの2種類に分けられます。前者の酸味は根本的に美味しくない酸味ですし、後者の酸味は(向き不向きはあるとはいえ)美味しい酸味と言えるモノです。

また、豆の品種(アラビカ種、ブルボン種、パカマラ種など)、産地(国、地域、農園など)、焙煎度(ミディアムロースト、シティローストなど)によって異なってもきます。

以前飲んだコーヒー

2. 焙煎度による味の違い


初心者にとってもわかりやすい味の焙煎度の違いによる味の違いです。
品種・産地に関係なく言えるのは、浅煎りになればなるほど酸味が強くなり、深煎りになればなるほど苦味やコクが強くなります

焙煎度の用語としては浅煎りから順に、

ライトロースト→シナモンロースト→ミディアムロースト→ハイロースト→シティロースト→フルシティロースト→フレンチロースト→イタリアンロースト

ucc 美味しいコーヒーの淹れ方 > 焙煎について より引用

の順になっています。

一般的にお店で出されるコーヒーはミディアムローストより深煎りである事が多い印象です。(もちろんですが、ライトローストなどの極浅煎りを提供してくれる店もあります)

ここから先は本題に入って酸味に関する話です。

3. 細かい味の分類

このような画像があります。

SCAA(アメリカスペシャルティコーヒー協会)が発表したコーヒーのフレーバーを細分化した物です。110種類あるようです。

ぶっちゃけ、これらを全部は判別することは余程味覚が鋭くない限りは難しいです。なんなら一般人、我々凡人には不可能です。

というわけで、押さえておきたい酸味の4つの分類を紹介します。

a. シトリック(Citric Acid)

Citric Acid、日本語に訳すと「クエン酸」のことです。つまりレモン、グレープフルーツなどの「柑橘系」の味わいの事です。

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メニューにそれぞれのコーヒーの味の説明が書いてある店もそれなりにあるのですが、特にエチオピア イルガチェフェの浅煎りあたりではよく使われるフレーズではないでしょうか?

b. タータリック(Tartaric Acid)

Tartaric Acid、日本語に訳すと「酒石酸」の事です。
まず「酒石酸」ってなんだ?ってなる方が多いと思われるのでWikipediaを……

酒石酸(しゅせきさん Tartaric acid)は酸味のある果実、特に葡萄、ワインに多く含まれる有機化合物で、ヒドロキシ酸である

酒石酸 - Wikipedia より引用

つまりぶどう系の味わいってことです。
ぶどうの味って酸味の後に若干の渋みを感じますが、コーヒーでもそのような味わいのものがあります。

メニューにはよく「ベリー系の味わい」と書かれていたりしますが、シトリックほどはハッキリ感じられるものではないという印象があります。

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筆者はこの酸味傾向のコーヒーが一番好きです。また、この傾向の味わいのコーヒーを飲むと、「いちご」や「ぶどう」みたいな果物よりダイレクトに「赤」をイメージすることが多いです。

c. マリック(Maric Acid)

Maric Acid、日本語に訳すと「リンゴ酸」の事です。これは字の通り、青リンゴの酸味を意味するものです。

コーヒーで考えると青リンゴのよう味わい……つまり、柔らかくて甘味の強い酸味、みたいなものがカテゴライズされます。

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d. ラクティック(Lactic Acid)

Lactic Acid、日本語に訳すと「乳酸」での事です。
これは乳酸菌飲料でお馴染み、あんな感じの味わいです。あるいはヨーグルトの酸味といえば伝わりやすいでしょうか?

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これは精製方法によるものが大きく、「アナエロビック」(簡単に言えば嫌気性発酵で精製したコーヒーのこと)と書かれているものだと、この傾向の味がする事が多いと思われます。

これらの4種類の酸味に大別しましたが、2つ以上複合する場合もあります。エチオピア イリガチェフェみたいにシトリックな味わいで特に知られるコーヒーもありますが、美味しいコーヒーはこれらの複合であるパターンが大変多いのです。

4. では実践!

行き付けで頼んだコスタリカ

ここまで読んだらぜひ、実際のお店に行ってみましょう!
どういう酸味かを意識して飲んでみると、いつもの味も感じ方が変わるかもしれませんね。

良いコーヒーライフを。

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