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こよみだより ✽ はるかぜ こおりをとく ✽


一日遅れてしまいましたが…

二十四節気では、昨日 2月4日に、「立春」を迎えました。こよみの上では春です!

そして、二十四節気をさらに3つに分けた七十二候では、同じく昨日、「東風解氷はるかぜこおりをとく」を迎えています。
東からふぅっと、春を感じるあたたかな風が吹き、はりつめていた川や湖の厚い氷をとかし始める頃です。

今朝も寒さが身にしみますが、すこしずつ、すこしずつ、春の兆しがあらわれはじめるのでしょう。


旧暦では1年のはじまりは、立春でした。
二十四節気は「立春」から、そして七十二候は「東風解氷」からスタートです。

ところで 東風 と書いて、はるかぜ と読むのですね。
陰陽五行説で 春は東を司るとされているそうで、東風といえば、春風の総称なのだそうです。

七十二候は、どれも季節をあらわす素敵な言葉ですが、私はとくに、この「はるかぜこおりをとく」が大好きです。




はるかぜこおりをとくに入った昨日、夜帰宅すると、ひとつの宅急便が届いていました。
大切なおともだちからの贈りものです。

宅急便の箱をあけてみると、『甘春堂』さんの包装紙に包まれた箱がはいっているではありませんか…♡ 甘春堂さんといえば、京都の憧れの和菓子屋さんです。噂にだけは聞いていました。




うれしくて、うれしくて、心がはやりましたが、封をあけるのは、何となく夜ではなく、日曜日の陽の光の中が良いと思いました。昨夜はガマンです。


そして先ほど、まるで子どもの頃に、クリスマスの朝に置かれていた枕もとのプレゼントを開けるがごとく、わくわく、うきうきしながらその包みをあけてみると……



すてきな お抹茶茶碗です。

ですが、なんとこちらは、お菓子でできているのです!
その名も「茶寿器」。ネーミングもすてきですね。
数回は本当にお茶をたてて頂けるようです。私は普段、お茶のたしなみがないのですけれど...  これはぜひ、久方ぶりに、お抹茶をたてて頂きましょう。
器を食べてしまうのはもったいない気もしますけれど、タイミングを決めて、大切に頂きたいと思います。


それからもうひとつの箱の中は、こちら。


なんともかわいらしいお干菓子です。
梅や小槌、ひょうたんなどと、おめでたいものたちが、ちいさな箱につまっていて、眺めているだけで幸せになれそうな気がします。


頂いたあとは、箱も大切にとっておきたいです。


この感謝のきもちをどのようにお伝えしたらよいのかわからないのですけれど…
「はるかぜこおりをとく」に重ねたいと思いました。


実は、この素敵な贈りものお心遣いをくださったのは、noteでつながりを頂いた方なのです。あるお気持ちを届けてくださいました。
(お名前をあかしてよいものかどうか迷いましたので、ここでは控えました。)
このご縁に、感謝の気持ちでいっぱいの日曜日です。



私のこよみだよりは、いつも前夜(まで)に下書きをして、当日の朝、場合により手直しを加えながらアップしています。
でも今日は、一日遅れではありますけれど、急に思い立ち、いま記しました。写真もすべて、撮りたてのほやほやです。

タイトルは、我が家のちいさな庭の、木蓮のかたいつぼみ。
途中に添えたのは、玄関先の沈丁花です。これからつぼみがふくらむとともに、あの春の香りをあたりに届けてくれることでしょう。



この記事をお読みくださいました方にも、春の兆しとともに、「茶寿器」やお干菓子のぬくもりが届きますように。



どうぞ、すてきな日曜日をお過ごしください。




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