ゼンマイ仕掛けを愛でる(オルゴール編)その2
前回のオルゴール編で、櫛歯を弾くのは「シリンダー」という筒状の物だと書きましたが、他にも円盤状の穴を打ち抜いたディスクを回転させて音を奏でるディスクオルゴールと言うものがあります。
ディスクに穴を打ち抜いた際、裏側へ突起物が出るのを利用しスターホイール(爪車)という歯車に引っかけて回すことで、シリンダーの代わりに櫛歯を弾いて音を出します。このスターホイールはシリンダーのピンよりも大きくストロークもあるために、普通のシリンダーオルゴールよりも音量を得る事が出来ますが、逆に故障率も上がりピンを折ってしまう事もあるようです。
また、シリンダーの場合は72弁以上になると横にスライドさせることによって1本で3曲分の音色を楽しむ事が出来ますが、ディスクの場合は必ず曲ごとに入れ替えないといけません。厳密に言うとシリンダーオルゴールもシリンダーを交換できる機種もありますが、ピンが細くて曲がりやすいために交換にはあまり向きません。
対して、ディスクは交換することで気軽に様々な曲が楽しめますが、ディスクの直径によって音の数は限られてきますし、他にもディスクの代わりに紙に穴をあけてスターホイールを引っかけて鳴らすものなど、畳んだ紙を使用することで長い曲も演奏可能なものなどありますので、それぞれの特徴に合った曲調を選んでみるのも良いかもしれません。
どうでしょう?
意外とオルゴールの世界も奥が深いのではないでしょうか?
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