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ZOOZ四方山噺/2023.03.12 下北沢LIVE HAUS

[1]
 ナンバーガールとZAZEN BOYSに挟まれた向井秀徳みたい。土曜日夜、一瞬ガストバーナーとZOOZが邂逅し、そんな気持ちに浸ったまま、ZOOZは歌舞伎町のカプセルホテルへ入った。
 ロッカールームでアイドルと撮ったチェキを何百枚も延々と眺め続ける人がいたり、一人で虚空と話す人がいたり、朝4時から数十分アラームを鳴らし続けても起きない猛者がいて怒号が飛んだり、刺激的な夜をカプセルの中で震えながら過ごした。
 翌朝、眠たい目を覚ますために自販機でコーヒーを買うと、明らかにお釣り口に入っている硬貨の量が多く、恐らく僕の前に購入した人が有り余るお釣りを取り忘れているようだった。
 たった数百円のために心に引っ掛かりを残すのは良くないと思い、自分のお釣り以外は残したままにしたが、その後すぐに購入した人は明らかに気づいている様子で硬貨を根こそぎ持っていった。
 ただ僕は、歌舞伎町に少しの良心を置いていくことができたのだと、ちょっぴり胸を張ってチェックアウトした。

[2]
 ZOOZは東京、下北沢で企画ライブでした。共演のCHOCHINES、the twenties、ライブハウス、お越しいただいた皆々様、ありがとうございました。

 CHOCHINES、ここ何年も色んな話をしてきた別所さん、やはり僕にとって非常に人生の肌感が合いまくる人だ。春の訪れとCHOCHINES、そして「THIS IS 別所英和」を貫く姿勢と寄り添う小野さんに人間の在り方を感じた。
 CHOCHINESが初ライブの時にZOOZを呼んでくれたので、少しでも何か返したいと勝手ながら思っていたので、今度ビール飲みにいって今日の感想大会とかしましょう。
 the twenties、なんだかようやく彼らの人となりに少し触れることができた気がする。本当に嘘がないライブは、かっこよすぎて笑ってしまう。なのでタカイさんには「なんでそんなに面白いんですか?」という本来必要な説明を幾つも省いた失礼な感想を伝えてしまった。
 なんだかじんわり長い付き合いになってきましたねと、ドラムのダイナソーさんとしみじみ耽ったり、なんだか贅沢な時間をバタバタと過ごさせてもらいました。
 ZOOZのライブは、「クールとは何か?」と「クールのその先へ」を意識したセトリでした。着実にかっこいいを重ねることができたライブのように思います。

セットリスト

 また、東京行きます。東京には東京の、京都には京都の面白さがある。ライブって楽しいですね。ちなみに今ZOOZは、浜松市辺りまで帰ってきました。社内では音楽の話ばかりしています。ZOOZ組んで良かったなぁと思いながら、ぼんやり夜の街を眺めています。明日は洒落にならない量の仕事が待っている。生きましょう。

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