見出し画像

ガストバーナー危険浪漫譚 / 2023.11.12 ハイテンションフェス2023


ハイテンションフェス2023出演者


[1]
 ガストバーナーがハイテンションフェスに出演させてもらうのは3回目。はっきり我儘を言うと、もう何度だって出たい。出させてもらえるように素敵なバンドであり続けたい。2021年はコロナ禍で開催され、開催規則に則って人との距離やキャパ、そのほか行動に大きな制限のある厳格なものでした。もう忘れられかけていますが、あの時期はどう足掻いてもウイルスを気にして手放しでライブをできませんでした。

ハイテンションフェス2021

 そんななかでも決まりを順守しながら熱いイベントができるんだと、HEREを見ながらうるうるしていたのを覚えています。そんなつもりはなかったはずなのですが、やっぱりコロナ禍でライブを続けている内に、少しずつコロナ禍の特殊さに疲弊していたのかもしれません。そのどうにもならない気持ちをあの時HEREに昇華させてもらった気がしています。そして、この時初めて出会った多くの方々と今では打ち解けて、ご一緒できているのが本当に嬉しいです。

ハイテンションフェス2022

 2022年は、ラストの大団円でアルカラのドラム疋田さんとタムを持ってHEREのライブに乱入させてもらったことが楽し過ぎました。その日は会社の用事の関係からスーツ姿で会場へ向かい、ライブまでに必死にハイテンションの階段を駆け上がって臨みました。2021年から1年かけて深くなった仲を感じるとともに、徐々に明るくなるライブハウス周りの状況も印象に残る日でした。ともかく、呼んでいただいたどの年も強烈に印象に残るフェスであり、HERE最高!となってメンバー皆が笑顔で帰るイベントであり、呼んでいただける喜びを毎度大阪まで持ち帰っていました。

[2]

写真:新倉映美(えみだむ) X@MYT_dam13


 今年も勿論どう考えても楽しみでした。特に今年はHEREのみなさんと更に仲良くなっていたことから、
ハイテンションフェスまでの過程を見ていると何だか他人事に思えなくなるほどでした(といっても特別何か手伝っているわけではないので、すみませんという気持ちばかりですが)。
 イベント前までの追い込みと、イベント当日のバタバタとご本人達の出演数の多さからHEREメンバーは楽屋を出たり入ったりしまくっていましたが、逆にそれは自分達で自分達を追い込んでいるようにも見えました。行きの車内でもメンバーとHEREの話をし、準備万端だった我々はあまりにもHEREらしすぎるイベントに終始笑顔でした。
 出番直前、ドラム前でスタンバイしているとHEREの武田さんが近づいてきて「めちゃくちゃにしてくれよ」と耳元で囁いて去っていきました。そのおかげで勢い余ってライブ中にメガネが飛び、予備のメガネも飛び、もう飛ばないようにガムテープで止めることになりましたが、あれは一応ミュートマスというバンドを意識しておりましたが、ただの変人でしたね、僕。何だか世に出始めのふかわりょうみたいになっていました。

ガムテープを巻く16ビートはやお
ガムテープを巻くミュートマス

 ライブが終わり楽屋に戻って、「武田さんのおかげでめちゃくちゃできました!!」と伝えると「俺も巻いたことあるよ、ガムテープ」と言われ、やはりハイテンションな先輩は何枚も上手だなと痛感しました。

[3]
 3回のハイテンションフェスを通じて、なんだか毎年HEREの粘り強さと言うか、逞しさに感動してしまいます。同時に、我々ガストバーナーの成長も毎年感じています。なんだかメンバー強くなったなぁと思いながら帰りの車は耽っていました。
 ライブが始まる前まではいつも通りだったり、私生活がぐちゃぐちゃだったりするのに、ライブが始まった瞬間に全部破茶滅茶にプラスの闇エネルギーに変換して各々演奏していて、わあ良いね!と思ってしまいます。僕自身もあんなにめちゃくちゃなドラミングですが、案外冷静だったりします。不思議ですね。
 そんな変で素敵なメンバーと話すことも、遠征の醍醐味だったりします。またハイテンションでお目にかかれたら嬉しいな。HEREのみなさんとはこれからも末長く、良い関係でいれるようにバンドを楽しみ続けようと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?