多相交流
[1]単相
ほぼ二日半ぶりに帰ってきた家は変わらないのに、心の状況と周囲の状況は大きく変わっていました。良くも悪くも家の中が変わらないというのは、ある意味頼りになるというか、心の拠り所になるというか。
ガストバーナーのお疲れ様旅行も、ZOOZが出させてもらったボロフェスタも、心がひたすら良い方向に揺れるほど楽しくて、バンドから放射状に拡がっていく関わりのある様々な人達に向けて、感謝が湧いてくる気持ちで過ごしていました。
メンバーと夜通ししょうもない話や簡単には他人にできない話を共有したり、わくわくするようなライブをしたり、ZAZEN BOYSを観て感情が揺らめいたりと、かなり素敵な三日間でした。
[2]多相
と同時に、実家から雲行きの相当怪しい連絡が入り続けている三日間でもありました。ちょっとさすがにこの三日間家に居続けたら、勝手に想像が広がって耐えることができなかったかもしれません。メンバーに助けられていました。そしてSNSやライブを楽しんでくれる人達にも助けられていました。楽しさが心の淀みをカバーしてくれていました。
家に帰ると旅行もボロフェスタも終わってしまって、あと残っているのは雲行きの怪しい一連の連絡だけでした。まるで多相交流のように良い波と悪い波が交錯しています。それが人生なのかもしれません。
自分の理想や希望を他人や世界に重ねて不平不満をいうのは簡単ですが、責任と思いやりをもって行動しなければ良い方向に世界は回りません。それはバンドやメンバーを通して学んだことで、悪い波にも責任と思いやりをもって向き合ってみようと思います。そういう意味でも、バンドやってて良かったなと感じています。
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