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ガストバーナー危険浪漫譚 / 2023.07.15 名古屋・新栄ROCK'N'ROLL(MAGICツアー名古屋編)
[1]
もう寂しい。ツアーが始まるということは、もうツアーの終わりに向かって歩き始めている。楽しいことが一つ一つ確実に消化されていく。用意してきたものが少しずつ終わっていく。
ライブハウスに集まる人生、労力、時間を感じながら、いつも同じことを言うけれど、ライブをしながら結局みんなからパワーをもらっている。半日みんなと一緒に人生を過ごす感覚が、ツアーではより一層強く感じられる。
対バンのアルカラ。アルカラがいなければガストバーナーは生まれていない。ガストバーナーが生まれる前からなぜかはるきちさんだけはアルカラ主催ネコフェスの出演が決定していたので、切羽が詰まらなければ僕に「バンドやらない?」と電話をかけてくることはなかっただろう。
気づいたら僕も物語の一部になっていてお邪魔させてもらうことになり、アルカラのライブを見ながら「あぁアルカラのライブ良すぎる。あぁ人生楽しい。」と口にして人知れず泣きそうになっていました。
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[2]
僕達のライブ。はるきちさんはMC中に「なにやってもガストバーナーはガストバーナーになるんだなってMAGICで確信した」と言っていました。
確かにそうで、僕達は山あり谷あり幾度の急カーブありで、もうどうしていいのやらという局面を乗り越えて、そしてこれからも乗り越えるんだろう。
結成当初と異なるのは、メンバーの関係が「以前やっていたバンドを引き継いだバランス」ではなく「個人として、ガストバーナーとしてのバランス」になったことだ。そのバランスを手に入れてから「ガストバーナーはなにをやってもガストバーナー」になったのだ。
僕がどれだけ破茶滅茶に叩いても、りっちゃんがどれだけ破滅的な音を出しても、加納さんがどれだけ鎌鼬のような音を出しても、はるきちさんがどこ吹く風で歌い切っても、ガストバーナーになる。アンコール前にりっちゃんと楽屋で握手をしながらみんなでガストバーナーになったんだな、と思ってグッときていた。
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打ち上げも楽しく、アルカラと仲良くしてもらえる人生になると思っていなかった。疋田さんに「はやおって左利き?ドラムどうやって叩いてるの?」と言われてニヤニヤしながら話していました。ライブ中、ステージ横でずっとみてくれていた疋田さん。その時は照れてあまり見れなかったけれど、ディストピアを叩いている時にちらっとみたら爆笑していました。
これからもびっくりドラム人間になろうと思います。ツアー終わる頃には体がサイボーグになっているかもしれません。色んな場所で楽しみましょう。楽しい分、寂しいけれど、それもまたツアー。
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