第3話 内定者懇親会
TOEICが終わり、夕方から懇親会が始まる
参加者は内定者と人事部から数人、後は社長以下役員がチラホラ
内定者約100人に対して、社長以下社員の数は10名程度なので
懇親会中はどうしても、内定者同士で話す時間が出てくる
内定者同士で話していると、車の免許を持ってるか?という話になり
外村「TK工房ももちろん持ってるやんな?」
TK工房「持ってるでー。オートマ限定やけど」
外村「女子か!(笑)」
TK工房「いやいや、今時マニュアルなんか乗るやつおらんやろ?」
外村「まぁそうやけど」
TK工房「ほな、オートマ限定で問題ないやん。受検料も安いし、取るの簡単やねんから、逆に見栄はってマニュアル取るやつの気がしれんわ」
外村「言うねー!でも、俺ら普通車ごときで盛り上がってるけど、ソンヨンなんて軍隊経験あるから、戦車も運転出来るねんで。なぁ、ソンヨン?」
ソンヨン「戦車もオートマだよ」
そうなの!?(笑)
そこから軍隊時代の話へ
TK工房「軍隊って、何年行ってたん?」
ソンヨン「韓国の兵役は2年だよ」
TK工房「へー、俺も体育会で4年間理不尽に耐えたけど、リアル軍隊はやっぱりえぐい?」
ソンヨン「いやー、ほんと凄いよ。一年目は、ゴミクズみたいな扱いで、2年目になると神様的な扱いになる」
TK工房「2年目で神様早くない!?(笑)」
ソンヨン「職業軍人以外は基本、2年しかやらないし、1年目の指導は2年目がするのよ。ホント容赦ない。何されても文句言えない。しかも兵役に行く年齢は人によってバラバラだから、1年目が2年目より年上とか普通にあるけど、それは関係ない」
TK工房「そーなんや。韓国とか年齢の縦社会バリバリで、うるさいって聞いたけどなー。ソンヨンもかなりやられた?」
ソンヨン「何回も殴られたよ。」
TK工房「ガチやなー。じゃあソンヨンも2年目の時は、一年目シバいた?笑」
ソンヨン「まぁ、僕は優しいから」
TK工房「自分で言う?(笑)じゃあ、覚えてる中で、これは一番怒ったなって時はそいつにビンタくらいはした?」
ソンヨン「一回、凄く怒ったことがあって。」
TK工房「おお!それで?」
ソンヨン「その時は、被ってた帽子を地面に叩きつけた」
優しっ!(笑)
TK工房「殴るとかじゃないんや?」
ソンヨン「そんなことはしないよ」
とりあえずソンヨンが優しい男だと言うことが同期一同の胸に刻み込まれた。
そんなこんなで内定式の1日が終了
次回は入社式
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