ジェイミー・リッチー問題
皆さんこんにちは
にわかラグビーファン歴30年のTK工房です
先日のラグビーワールドカップ、日本対スコットランド戦、凄過ぎましたね
80分間、全身に力が入り過ぎて筋肉痛になるんちゃうかと思いながら観てました
あの強豪チーム、スコットランドが
油断どころか、全身全霊をかけて、日本を倒しに来ていて
しかも試合前にいらんこと言うてもうたもんやから、ほんまに勝つ以外選択肢ない鬼気迫る状況で試合に来たわけですよ
そんな相手を完全に文句なしにねじ伏せた、日本代表
もうね、ちょっと考えられないくらい凄いです
王者ニュージーランドのヘッドコーチが、日本が決勝トーナメントの反対側に回ってくれて良かったと発言したみたいですが
これは本音だと思います
強豪アイルランド、スコットランドを完全にねじ伏せて全勝で予選リーグ突破してきたノリに乗ってる開催国チーム
ここと決勝トーナメント初戦であたるのは、リスクがデカすぎますからね
おそらく、「負けないにしても、相当ダメージ受けるかもしらんから、その後勝ち進むのに不安要素残したくない」みたいな感じなんでしょう
お楽しみは決勝戦にとっておきますか!←気が早すぎる
さて、興奮はこの辺までにしておいて、この記事タイトル「ジェイミー・リッチー問題」に触れたいと思います
え?なにそれ?誰?
と思う方のほうが多いかもしれませんが、
ジェイミー・リッチーとはスコットランドの7番フランカーとして試合に出ていた選手です
試合を観ていた人ならわかると思いますが、彼は試合中にラフプレーがすごく目立っていました
トゥポウ選手を引きずり倒してエルボーを食らわせたり
田村選手を不必要に地面に叩きつけて、掴み合いの喧嘩をしたり
それが原因で、普段ラグビーを観たことがない人達が、「なんじゃこいつ!!考えられへん!!なんで退場にならへんねん!許さん!」と思ったようで
ネット上でえらい批難が集まり
ついには彼のインスタアカウントに、誹謗中傷を書き込む日本人まで大量発生した模様
さて、これを勝手にジェイミー・リッチー問題と名付けたわけですが
皆さん、如何でしょうか?
どう感じられました?
これね、一般の方に説明するのは難しいんですけど、ラグビーやアメフトだと全然あり得る話で、もはやそれも含めて、一つのスポーツなんですよね
いや、反則なんで全然あかんのですけどね
ただこれを語るにまず根本的に前提から見直す必要がありまして
サッカーやバスケ、バレー、野球などと違い
ラグビーとアメフトは半分格闘技なんです
比喩でもなんでもなく、半分球技、半分格闘技なので、その時点で他のスポーツと全く違うんですよね
サッカーだと接触プレーは大袈裟にぶっ飛んで、痛いアピールするのに、ラグビーだと接触しまくってるのに、そんなのほとんど見ないよね問題も先日ありましたが
ルールが違うからなんですよね
格闘技で殴られた方が、痛いアピールなんかしませんよね?(笑)
それするのはボブサップくらいです(笑)
相手をフィジカル(言わば暴力)でねじ伏せるってのが、スポーツの要素にあるわけですから
それも見所の一つなんですよ
姫野選手が、スコットランドの2番を弾き飛ばしてましたけど、ああいうの見て大興奮するわけです。
で、暴力なわけですから、合法とは言え、当然やられたら腹立つわけです
「次来たら、かち上げて殺したるからな」みたいな闘志をメラメラと燃やすんですね
それで、だんだんエキサイトしてきて、違法の暴力になってしまうなんてことは全然よくあることです
もちろん反則だし危険ですので、ジェイミー選手のやったエルボーなどは批難されても仕方ない
やっちゃダメですが、まぁお互い興奮してるし、時には起こってしまうんですわ
ただ、ラガーマンもアメフト選手も、そういうもんやと思ってプレーしてます。
「それくらい気持ち入っててええやん」とか言い出す人もいれば
「気持ちはわかるけどプレーで見せろや」と言う人もいるし
まぁ、プレーヤーでも様々ですね
ちなみに言うと、アメフトだと「口パン(くちぱん)」なる文化が存在してまして、普通に試合中に相手選手に向かって口汚く罵りまくりますので、これもどうかと思います(笑)
※チーム、人によります
なので、何が言いたいかと言うと、今回の件について、試合を観ていた方の中には、ジェイミーに心底腹を立てた人もいたかと思いますが
当事者である彼ら選手が納得の上でやっていて、最後はしっかりノーサイドの精神で握手してるんです。
しかも、この試合後に日本代表選手が選ぶマンオブザマッチにジェイミーは選ばれていて、日本のリーチ主将から刀を送られてます。それだけお互い認め合い、讃えあってます。
つまり観客の我々が、とやかく言うことじゃないですし、ましてやインスタで悪口を書き込みに行くなんてもってのほか
「そんな野蛮なスポーツなんだったら、観たくない」と思う方もいらっしゃるでしょうが、まぁそう思うなら、無理して見ない方が無難かもしれません
でも、「へー、そういうスポーツなんやな」と思って引き続き、ラグビー日本代表、ひいてはラグビーというスポーツを贔屓にしていただけると幸いです
なんせノーサイドの精神
以上、ラガーマンでも何でもない、ただのアメフトOBのお願いでした
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