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ガキです

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最近の記事

江戸川

駅に向かう道の中で 少し性格の悪そうなお姉さんと 孫に好かれてそうなおばあさん やけに友達の多そうなサラリーマンと 親に受験を強制されてそうな小学生、 駅のエレベーター横でハグする高校生を見かけた 電車の中で ナンプレに勤しむおばあちゃんは車椅子で 小説を楽しむおじいちゃんは貧乏ゆすり ご丁寧にブックカバーなんてしてるくせにね みんな携帯を見てるからあんまりわからないけど 表情のにこやかな人はさやわかだから好き 自分はにこやかなタイプで良かったなあなんて ただ社会の荒波とや

    • みどり

      今日は土曜日なので、昼下がりとも言えない中くらいの昼の終わり頃、数台並べた自転車の隣で小学生らしい小学生がゲームをしている いつも見るブランコは静かで動かないのに、今日のブランコは入れ替わり立ち替わり役目を果たしているのは、なんでかな、そりゃそうか、と考えていた こんな安直な表現はどうかと思うけど、もう秋だというのに、まだ青っぽい木々がちょっと強めの風に靡いていて、止まらないブランコと公園の真ん中を小走りする黄色いTシャツの彼と、喧騒とは言えないなごやかな声たち 写真で

      • 揺れない陽炎と飛行機

        ☆ 暑すぎる日は目で見てわかる 靡いてない道端の木と雑草と分かりやすく揺れる陽炎 100万人という基準を幾分か下回った政令指定都市の 中心とも言える住宅街の昼下がりは、エアコンの室外機がそれぞれの家で洗濯物を、二酸化炭素とよくわからない化学物質の混ざってそうな風で乾かしているはずだったのに 今日のベランダからは暑さが見えなくて 動かない雲と家の下を通る車と室外機 空を横切った飛行機と少し遠くの京葉線 目の前のマンションのカーテンがだらしなく靡いていて 揺れない

        • 眼鏡

          中二病とイキリが抜けないから、前の方から可愛い女の子が歩いてくると、急いでたばこに火をつけがちで 本当の自信が自分にはないから、前の方から4、5人の男たちが歩いてくると、急いでたばこに火をつけがち わざわざ徒党を組んでくだらない話を公園で笑い合う瞬間はそんなことを考えなくていいからさ やっぱり君は弱いんだね 眼鏡を外してあたりを見渡すと当然何も見えないので 見ようとしても見ることができないので 見る必要のないことまで見なくていい こちらも見えないから不思議なことにあ

          ピース(20)

            結局のところ、わからないことだらけさ 理解らないことばかりで理解った気になってしまうしなんだかんだ言って自分のことが一番わからないよ きっとみんなそうなんだと思う それぞれがそれぞれに抱える何かがあって、それぞれの目指すべき人生の終点があるんだと思う 君もも私と同じで、あるいはみんなと同じで何かに悩んでしまうしどう生きるのがいいのかわからない その分からない何かを一緒に日がくれるまで話したことはその内容を別にしても素晴らしい時間だった やっぱり本物にならなくては

          ピース(20)

          夏、総武線

          大学の帰り道にふと線路を見てみたら、線路沿いに草木が生い茂ってて、東京なのに。 いや、東京だからなのか、高層ビルと線路脇の青い雑草と揺れる陽炎が綺麗で、本格的な夏の始まりを告げてきたから、物語の主人公にはなれないのは知ってるけど、ただその景色とも言えない視界に映った心地よさに、嬉しい気持ちになってみた 気づいたらパーカーは着なくなったし、やっぱりコンビニから外へ出ると熱を感じて、18時30分が明るくなってから久しい それでもまだ夜は涼しいから、うっとおしくはない 日が

          夏、総武線

          都会の街並み

          あまり歩くことのない日差しの高い正午前 すれ違う人たちも心なしかにこやか 汚い街並みと増え続けるビルすら 夏なら空とのコントラストが良い すれ違う人たちは心なしかにこやか 都心の駅前では 道端の雑草がほんとうに綺麗 コンクリートは無機質なのに それに負けない強さがあるから 道端の雑草はほんとうに綺麗

          都会の街並み

          朝、クリスタルブラスト

          怒りに変わるならそれは愛じゃなくて 自分が可愛いだけなので 期待という自己満足は自分すら幸せにしないので そんなのって意味がないので もうやめようよ

          朝、クリスタルブラスト

          5月になること

          散歩をしながら海に行こうと思ったけど、途中で疲れて海の近くのコンビニで水を買ってから帰った 肌寒さとあったかったさが混じったような生暖かい風だからなのか、パーカーの腕まくりをしては戻してを繰り返してることに気づいた 散歩をしながら彼女の言ったセリフを考えてみたけど、考えるより思ったときに心が少しだけ痛んだ テーマを貰ってからなにかしらは文章を書けるだろうとたかを括っていたけど 何も書けないことに気づいた 今すぐにでも自分という籠に閉じ込めてそれこそ全裸でベランダに出

          5月になること

          幸せ

          僕の家は犬を飼っているのだが、それはそれは可愛い犬で、見るとしあわせになるし、可愛いし、心が元気ではない時に助けになるような素晴らしい生き物なので 犬畜生と呼んで生活している そんな犬畜生と散歩をしているとそこらへんの一軒家から何やら小学生くらいの女の子の喚き声が聞こえてきたので、微笑ましい気持ちになった たぶん、何食わぬ顔で生活するそこらへんの人間たちはさも自分は普通でまともな人間をしているというように振る舞ってはいるが、実はそう見せるのが上手なだけなのだろう もち

          ラブレター

          本音と建前というのは難しい このテーマについて話すにはあまりに時間と余白が少ないのかもしれない、なんて書くと少しキザだし そう言えるくらいに難しいと思ったけど このテーマについて文章を書いてくれと頼まれたのでなんとか勘ぐりながら書いた 何を書いて欲しかったか、自分本位で推測するなら、もしかしたら彼女にとって“私を幸せにしてね”こそ建前なのかもしれないと思ったし、 自分が少々重すぎる愛のような何かを語ってしまったので、私は建前も入ってるんだけどなあという意思表示があるので

          ラブレター

          今日

          生きることはくだらないけど むかしすきだったぷっちょにノスタルジーがあって 生きることはくだらなくないので いまは好きなピースにもいつかノスタルジーを感じるんだろう 生きることはくだらないけど 綺麗とは言えないアパートの生活感をみてのどかだと思って 生きることはくだらなくないので 綺麗な一軒家を建てても、心が貧しかったら意味がないのだろう 生きることはくだらないけど 排水溝にはまったかめむしをみて羨ましいと思った 生きることはどうやらくだらなくないようなので 優先席

          憂鬱

          散歩のついでにコンビニに行こうと思って外に出たら 早下校の小学生たちが楽しそうに歩いていて たばこをふかしながらプロボックスにのるサラリーマンはつまらなそうに運転していた コインパーキングの片隅で2人の老人が何やらニコニコしながら会話していて、1人の老人が家の壁に脚立をたてて修繕のようなものをしていた 春のあたたかさを心地よいと感じるのはたぶんこの瞬間にしかなくて、あと3日もすれば夏の暑さに近づいていく憂鬱さで気持ちが滅入りそうだけど、車のエアコンをオンにするその日まではまだ

          21歳の春

          愛するということは 自己犠牲であって 男と女であるから そのすべてをうけいれ 「アスカはアスカだ、それだけで十分さ」ということである 相手になにかを望むのはそれは愛ではなくて 期待と自己満足と欺瞞と戯言と妄言と傲慢と綺麗事でしかないのだろう そのバランスの中で恋愛はうまくいかなくなるもので それがわかっているからたぶんそれをしないのが彼女なのである 究極にわがままであるということは分かり易い その全てを受け入れるために自らは自らの形を変えていかないといけない 俺はそのため

          21歳の春

          すき

          おもむろに言ったあー楽しかった!がふと思って言ったことなのかこちらを気分良くさせるために気を遣っていったのか結局どっちでも嬉しいから心を刺した 胸の高鳴りを感じてこれが恋だと思ったし 幸せにしたいと思った その尖り散らかすファンキーさと どうみても弱そうなのに強く生きようとする健気さが 結局好きなのかもしれないと思った 2人で歩くのに俺がジャケットを着てるのはどこか合ってる気がしたからストリートとか古着みたいなふざけたファッションが似合ったり好きだったりしなくて良かったと思っ

          希望

          時給1300出すから来てよって言われたのになぜか 不合格にされた。 たばこを吸おうと思って出したら 落として濡れた。 フィルターは土の味がして、パチンコに行こうにも金はなく、リボ払いは相変わらずだけれど フェリーチェは可愛い。 居酒屋に行こうとして2000円すらないから 行くのをやめた。 もちろん口座には589円しかないので 自転車に乗る。 ガソリンは無限に湧いてこないのに ドライブに行く。 友達への借金は宝払いってことにして ごまかすか迷う。 勉強するくらいしかやることがな