労働判例を読む#228
【国・中労委(国際基督教大学)事件】東京高裁R2.6.10判決(労判1227.72)
(2021.2.11初掲載)
この事案は、大学Kに派遣されていた警備員Aに対し、Kの女性職員を食事に誘うなどの批判があったことから派遣会社がYを解雇した事案で、Aの所属する組合Xが、Kに対して団体交渉を求めたにも関わらずこれに応じなかったことが不当労働行為に該当すると争った事案です。Xは、Kが団体交渉の相手方たる使用者に該当する、などと主張しましたが、都労委、中労委Y、1審、2審いずれも