猫ちゃんたちとの暮らし〜4匹の猫を迎えて
昨年の今頃、猫ちゃんとの暮らし 序章を書いてから1年以上が経過しました。
序章で書いたことは実は3年前のこと。あれから3年が経過する間にとても素敵な展開がありましたので、ご紹介させていただきます。
まだコロナ下の2021年5月に、うちの庭に生まれて間もない3匹の猫が訪れ、ラオ、リオ、ルオと名付けました。母猫のルカは前の年からよく見かけたのですが、3匹の子猫をとても丁寧に育てていました。
母猫のルカに甘える3匹
3匹はとても可愛かった。すぐにエサをあげるようになりました。こちらが長男のラオちゃんです。
でも、このまま避妊手術もしないでいると保健所に処分されちゃうでは、と心配になり、捕獲して避妊手術をしてサクラ猫にすることにしました。
そして1番に捕獲機に入ったのは真ん中の女の子、リオちゃんでした。2021年夏のことです。
でもリオちゃんは病院から戻ってくるとちょっとの隙に家の中で逃げ出してしまい、怖がって冷蔵庫の奥深くに潜ってしまう。そこから好く出したけれど、可哀想になって外に出してあげようかな、と思い、窓を上げたら逃げて、戻ってこなくなりました。
リオちゃんだけでなく一家みんなきっと「怖い家」と思ったのか寄り付かなくなってしまいました😭
ところが秋になると、大きくなったラオちゃんが家の近くまで来てくれました。
ラオちゃんの保護が2021年11月に成功し、ラオはうちの子になりました。
最初は夫の部屋にいたんですが、日当たりが悪い。
そこで私の部屋兼サンルームにケージを入れて、そこでラオを迎えることにしました。この部屋はうちで一番日当たりがよく、周囲の風景、ラオちゃんたちが野良で遊んでいた畑や街並み、家々が全部見わたせます。
最初はとても怯えていたのですが、だんだんと慣れ、心が通じるようになりました。毎日、いい子だ、大好きだよ、と言っていると、愛が伝わったみたい。とてもいじらしかったですね。
私は2021年12月下旬から2022年2月くらいまでヘルニアが再発して全く起き上がれなくなり、ほとん寝たきりの生活になりましたが、その間うちにいて私を支えてくれたのはラオちゃん.とても心配して労ってくれました。
ラオが好きなバックミュージックはジェーン・バーキンで、これを聞くと落ちていてくれました。
そして、2022年5月に弟のルオを保護することに成功しました。
最初はとてもショックを受けて縮こまっていたルオ。やはり夫の部屋にいましたが、かわいそうなので、ベッドルームにとても大きなケージを新たに入れてそこで生活することになりました。
結構野生が長かったのでパンチも強いしすぐ逃げようとするルオ。だからしばらくケージに入っていたのですが、ケージの中を駆け巡っては大声で泣くので一時はこちらも不眠に。
ラオちゃんも目や鳴き声で「出してあげて」というので、2ヶ月くらい経ってケージから外へ。
ラオとルオはさすが兄弟。すぐにとても仲良くなり、落ち着きました。
ルオはラオがいなくなってからリオと一緒に行動し、近所のボス猫にいじめられて、お尻に大きな怪我をしていたそうです。生まれた頃は1番甘えん坊でお母さんから離れなかったルオ.がんばったね。大変だったんだね。
ルオちゃんが落ち着くために毎晩のように聞いていたのがこちら。猫ちゃんたちはこれが大好きですね。
https://www.youtube.com/watch?v=7voSN82FGF0
夏の間はずっと博士論文を書いていて、猫はおとなしくしていて、疲れて寝る頃はこの音楽をかけて一緒に寝ていました。
猫ちゃんたちは2023年2月に博士論文を提出するまで、私を支えてくれました。
そして、最後に残ったのがリオちゃんです。
ルオが保護された後、しばらくしてうちにご飯を食べに来るようになりました。ただ.見かけない猫を一緒に呼び寄せ、その子にもうちのご飯を食べさせようとします。
2匹とも保護することはできないし、リオちゃんの保護は何度も失敗しているので(リオを捕獲器で捕まえようとして、ラオとルオが捕まりました)無理だと思っていました。でもずっと来るたびにご飯はあげていましたが、ご近所でももらっていたそうです、
なんでも、ルオがいなくなって困って1人でいたリオちゃんを守って一緒にいてくれたのがその猫だ、とても優しい子だというので、その猫(ボーイフレンド)をゴロと名づけてうちでも餌をあげることにしました。
2023年の12月、ご近所の方が訪ねて来られて、引っ越すので餌付けしていたリオとゴロにこれ以上餌をあげられない、とてもそのことが心残りなので、うちで餌をあげてくれないか、餌は差し入れします、と言ってくださったのです。
そこで2匹に毎日餌をあげることにしました。
キッチンの前の掃き出し窓のところから餌をあげていたのですが、だんだん部屋の中に入って餌を食べ、寒い日などはしばらく家にそのまま長めにいるようになりました。徐々に警戒心がなくなっていきました。
2024年6月のある日、リビングでテレビを見ていたら、廊下を猫が横切ったのでおどろきました。リオがキッチンから廊下を通ってリビング側まで来たのです。
随分慣れたな、と思いました.そして同時に猫たちが別の猫たちに攻撃されて、怯えていることもわかりました。その頃ちょうど、近所の野良猫集団がうちの餌場を狙って2匹を襲撃していたのです。ゴロは度々怪我をしていましたが、野良猫集団にやられていたのでしょう。
餌をあげようとすると、遠くに野良猫集団が待ち構える。それを察知して餌を食べられずに怯えて逃げる2匹を見て、なんとか保護してあげられないか、と思うようになりました。
そして6月9日、夜ですが、ちょうど「光る君へ」を見た後くらいに、餌を食べに来たままリビングに近い廊下でリオがくつろいでいたので、「いまだ」と思い、キッチンの窓を閉めてしまい、驚いたリオを2階に誘導して、リオを2階に保護することができました❣️
最初は驚いて泣き続け、とても困っていました。
ご近所の方に報告したところ、「ゴロちゃんも保護してあげたらリオちゃんも落ち着く」と言われたので、2日後に全く同じやり方でゴロを保護。
最初はとても怯えて悪さをするので、元はルオの場所だったケージで生活。でもリオちゃんはゴロが来てから鳴き止み、ご飯を食べるようになりました。そして片時も離れずずっとケージの中でくっついています。2匹が本当に仲良いことがわかりました。2匹を引き離さないで良かった。
ルオは寛大に居場所を開け渡してくれて感謝。
2024年6月下旬、私はジュネーブに行っていたのですが、夫が猫たちの面倒を見てくれました。
いい子にしていてくれたようで、帰ってきたら、ゴロとリオがこの歓迎ぶり。私が帰るまではケージ生活にして、と夫に言っていて、その通りにしてくれていたのですが、私が帰国してからケージのドアを開けるようになりました。
4匹は6月に一度接触した時はいろいろ激しいことがあったようですが、7月に入るとマジックのように、すっかり慣れたようで仲良くなりました。
ラオちゃん、先週猫として寛容の姿勢を示してくれてありがとう❣️あなたが道を切り開いてくれて偉かったね。
2024年7月、猫ハウスとなったベッドルームのケージ。
みんなが仲良く暮らしています。
思い返せば、こちらは2021年6月5日の写真
そしてこれは2021年7月14日の写真
この子たちがみんな時を経てうちの子になってくれたこと、ゴロちゃんも連れてきてくれたことにとても感謝です。
(続く)
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