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PURPOSE ~「意義化」する経済とその先~(読書ログ)

こんにちは、TKです。

今日の読書ログは、表紙のデザインが素敵なこちらの一冊!
これから先のビジネスで求められる『PURPOSE』とは何なのか、本書の内容より簡単にご紹介します。

PURPOSE(パーパス)とは

現在、多くの企業で取り入れられているビジョン・ミッションは、その企業が収まるサイズの「小さな船」に例えられます。

一方パーパスは、多様な利害関係者が共存する中で、あるべき世界の姿を描いた「大きな船」のようなものです。
その企業が、社会課題や環境問題といった地球規模の課題に対して、どのようにアプローチしていくのか。そのスタンスを示したものが、パーパスです。

「人間中心」から「地球中心」

今までは、「消費者にとってより良いものを」という人間中心の視点でサービスを届けることが重要であり、それが求められていました。

しかし今後は、「我々のビジネスや取り組みは地球にとってよいものだろうか」という「地球中心」の視点を加え、利益よりも優先させることが求められるのです。

例:Allbirdsの環境への取り組み

シューズブランドの「Allbirds」は、『より良いものを、より良い方法で』をテーマとし、製品の開発から販売まで取り組んでいます。2019年には、製造・販売のすべての過程でのカーボンニュートラルを達成しています。

「そもそも地球が危機に陥ればビジネスどころではない。ビジネスを通じて環境に貢献することはわれわれの責務だ」として、利益には直結しない環境への取り組みに力を入れています。

このような形で、各企業がより大きな視点でのパーパスを持つことが、今後のトレンドとなっていくのです。

若い世代の購買行動

サステナビリティに高い関心を持つミレニアル世代やZ世代は、製品・サービスの背景にある意義やストーリーを重視するようになってきています。

特に1996年以降生まれのZ世代は、スマホネイティブの世代であり、ブランドの社会的または政治的立場に基づいて購入を決定しています。

今の時代、製品・サービスでの差別化はもはや難しく、企業としてのスタンスが求められ、選ばれる理由になってきているのです。

さいごに

パーパスを戦略の中心に置く企業は、それが競争優位性につながることに気づき、既に舵を切り始めています。

良い製品だけでは支持を集めることができなくなっている。
信じるものは何かを表明し、自ら行動して世界をより良いかたちに変えていくことで、選ばれる企業となる時代が、もう始まっているのです。

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