日記12(焼きそば)
ーーー先の参議院本会議でカップ焼きそばソース法が全会一致で可決・成立しました。改正法は2035年1月1日より施行されます。
『おい、ニュース見たか?』
「見たよ粉ソース禁止なんだろ。これで粉ソースのカップ焼きそばなんていう邪悪な存在が消えるな」
『デカい声で!お前【Flying Fried noodlesモンスター教(※1)】の奴らに聞かれたらどうするんだ?』
「あいつらも内心は喜んでいるのさ、末端の信者なんてどこも大した信仰心はないよ。俺には分かる」
『適当な事言いやがって。でもさ平賀さん(※2)もう少し長生きしてたら液体ソースのカップ焼きそばしかない世界を体験できたのにな』
「まあな。あの人は粉末にも理解を示してた人格者だったよな」
『四・二八事件(※3)の時も自衛隊の制止を振り切って説得に成功したんだもんな』
「あの後のいいとも見た?畠山を紹介して航空幕僚長から降ろされたんだから笑えるよな」
『獄中からテレビ電話で出演なんて後にも先にもあれが最後だろうな(※4)』
「あ、そういえば先週ありがとうな(※5)」
『別に良いよ(※6)』
「ーーー(※7)」
『それは緑色に見えただけで皮膚呼吸を忘れた反町隆史じゃないの?そもそもメルカリに革靴が出品されてただけでよくそこまで考えを飛躍させられるよな全く、お前みたいな奴がカレー粉をペットボトルロケットで飛ばしたりするんだろうよ。(※8)』
「?!(※9)」
『どうした不細工な顔して?(※10)』
「俺今テレパシーで話しかけてたんだよ?!」
『お前はそんなしょうもない嘘を………(※11)』
「ーーー(※12)」
ボンッ!
「元気玉が出来た!岡本持ってみろよ!」
『ぎゃあああああ!!!(※13)』
※1 『神がアダムを作りその肋骨からイブを創造した、その時神はカップ焼きそばを食べていた』という聖書の記述に対し『そのカップ焼きそばは粉ソースであった』と主張しヤキソバ教原理主義派、福音主義派と衝突している過激なカルト宗教。
※2 平賀康人(1927~2033)日本の活動家で液体ソース派の第一人者。著書、【焼きそばと僕】は現代版の葉隠と呼ばれていて液体ソースをかけて混ぜずに食べる、という食べ方を提唱しピューリッツァー賞を受賞した。
一方で(出汁をとったお湯で作る)(炒めた豚バラ肉をトッピングする)等、一般人には理解し難い事を発言し周囲を混乱させた。平賀源内の子孫。
※3 1999年4月28日に畠山千春准陸尉を中心に横須賀の武山駐屯地を占拠し『カップ焼きそばは粉末ソースは勿論の事、魚粉も追加しろ』と主張した。当時の航空幕僚長の孫、町田健一(現在は日清食品ホールディングスの常務執行役員)も人質に含まれていた。事件発生時にテレフォンショッキングに出演していた町田頼仁航空幕僚長はタモリにポスターを渡してる際に連絡を受け発進命令を出した。小松基地からF15が4機、米軍からもB52戦略爆撃機2機がスクランブルしたが事態を予見していたかの様な平賀康人からの電報『十九 シチコクヤマ マツゴ ウツカモリヨコ クサカベ タツオ 殿 レンラク コウ』をタモリが読み上げると戦闘機の帰還命令を下し月曜メンバーを驚かせた。
平賀康人は日本刀片手に説得を続け『魚粉は痛風になるぞ』が決め手となり畠山千春准陸尉は投降した。
※4 後に玉置浩二が獄中から出演『ここは安全地帯ですよ』と発言し失笑を誘った。
※5 先週樋口はお母さんに「豚小間買ってきて」と頼まれたが豚の形をした独楽だと思い『何故母さんはこの世に存在しているかも怪しいものを…』と人間不信になりかけている所を岡本に助けられた。
※6 岡本はゲイで樋口に好意を寄せている。GTOの勅使河原先生の様に岡本も樋口の写真を部屋中に隙間無く貼り付けている。最近ではエスカレートして家の外壁にも隙間無く貼り付けそれをインスタ映えすると女子高生が家の周りを取り囲みその女子高生目当てにパパ活目的のパパ達が集まりそのパパ達をママ達が雇った探偵が取り囲んでいる。後に同日同時刻に発生した不貞行為の慰謝料としては戦後最大の57億円にまで達しギネス認定される。
※7 この時樋口は突然テレパシーが使える様な気がして樋口の脳内に直接話しかけていた。
※8 樋口はテレパシーで話しかける事に成功していたがあまりにも自然と脳内に入ってきたので岡本は気付かなかった。
※9樋口は驚くと『!?』ではなく週刊少年マガジンの漫画の様に『?!』と驚く。
※10 岡本は嘘をついた。めちゃくちゃかっこいいと思ってるしめちゃくちゃ盗撮をしている。個人的に制作している写真集を今度の日曜日に出版社に持ち込もうとしているのだ。
※11 岡本はストーカー気質なので常にボイスレコーダーで樋口との会話を録音している。勿論ドローンで盗撮もしている。岡本は邪悪な塊になりつつある。
※12 「地球のみんな、オラに少しずつ元気を分けてくれ…‼︎」
※13 次々に起こる奇想天外な怪事件
その影で暗躍する者こそデーモン族最後の切り札親衛隊長ゴッドであった
心に念ずるだけであらゆる奇跡を起こす事のできる超能力を武器にデーモン族の意地に懸けてデビルマンの打倒と人間界の征服を図るゴッド
そして遂にデビルマンにとって運命の日がやって来た
ゴッドは美樹の目の前で明もまた人間の姿を借りたデーモンである事を暴いた
デーモン族を裏切りデーモン族を敵に回したデビルマンにとって住むべき世界はこの人間界しかない
しかし人間に正体を知られてしまったデビルマンはその人間界から立ち去る事を決意してゴッドとの決戦に応ずるのだった
次回、デビルマン『妖獣ゴッド 神の奇蹟』にご期待下さい
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