梅雨に聴きたいカーディガンズ
The Cardigans、懐かしいですね。1990年代に「カーニヴァル」や「ラブフール」をリリースし世界的大ヒット、爽やかでオシャレなスウェディッシュ・ポップというジャンルがブームとなりました。
大ヒット作を出したあとの問題作
毎年、梅雨の時期になるとこのバンドの『Gran Turismo』というアルバムを聴きたくなります。
でもこの4thアルバム、賛否両論でしたねー。ファンシーで可愛い「ラブフール」が大ヒットしたあとにリリースされたので、ファンにとっては余計に”これじゃない感”がしたと思うし、その曲しか知らない人にはもっと刺さらないと思う。
作風がガラッと変わりました。プロデュースはトーレ・ヨハンソンが続投していて音は相変わらずカラッとしてるんだけど、エレクトロニックなエフェクトが多用されカチッとした音色が多い。
そして曲も全体的に爽やかさ・ポップさが薄れ、気怠くてダークな印象を受ける。
ギターも歪んでいてロックな印象も強くなりました。
なんかこのアンニュイ加減が、梅雨の時期になると聴きたくなるんですよね。
あと次作の『Long Gone Before Daylight』もね。これはエレクトロニカ加減はほぼ無くて、シンプルなロックアルバムになってます。全体的に暗いのは変わらないけど。このアルバムが一番好きかなあ。
グランツーリスモ以降の売上はもちろん落ちていったけど、後期の作品のほうが断然好き。
今のところ2005年の『Super Extra Gravity』のリリースで止まっているけど、解散はしていない模様。
というか、2019年に全アルバムのリマスター盤がリリースされているのを、この記事を書きながら調べていて気が付きました。良かった。
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