第178怪~キレンジャー瘋癲
昔、昔のお話です(詩人オウムの世界)
いつぞやの一人旅で訪れたとある酒場で、派手な化粧に赤いコートを纏った女性がダリアの古いシャンソンレコードにあわせて、奇妙な歌を歌っていた。
あまりにも奇妙な歌だったので、僕はお願いをして、その女性に何度もその歌を歌って貰っては、その詩をいつも持ち歩いていたネタ帖にこっそり書き連ね、彼女に見た事もないようなラベルの貼られたウォッカだかジンだかの安酒を振る舞い、共に酔い潰れ、その日のうちに有り金すべてを使い果たしてしまい、結局その日は酒場