イラストをやっているから、必ず写真の構図もよくなるとは限らないんじゃないですか?
おっしゃる通り、イラストと写真の構図には共通点もありますが、それぞれに異なるスキルが必要です。イラストでは、自分の思い通りに構図やキャラクターの配置を完全にコントロールできますが、写真撮影では、特に人物を撮る場合、モデルとのコミュニケーションや指示が重要になります。
イラストと写真の構図の違い
コントロールの違い:
イラスト: すべての要素を自分でコントロールでき、自由に配置や調整が可能です。光の当たり方、影の位置、キャラクターのポーズなど、すべて自分の思い通りに描けます。
写真: 現実の制約があり、モデルや環境、照明など、すべてが変動要素となります。これらを思い通りにコントロールするには、モデルとの連携や現場の状況に応じた対応が必要です。
コミュニケーションとディレクション:
イラスト: 自分の頭の中で構築されたイメージをそのまま具現化することができるため、他者とのコミュニケーションは必要ありません。
写真: モデルにポーズや表情を指示し、イメージに近づけるためのディレクションが求められます。相手の理解力や自分の伝え方次第で、結果が大きく変わることがあります。
瞬間の捉え方:
イラスト: 自由に時間をかけて完璧な構図を描き上げることができます。
写真: 一瞬のタイミングや、モデルの動き、光の変化など、その瞬間を逃さず捉えるスキルが必要です。
別のスキルセットが必要
モデルとの協力: モデルのポージングや表情、身体の向きなどをコントロールするためには、相手に意図を明確に伝え、望むポーズを引き出すスキルが必要です。これはイラストとは異なるスキルで、カメラマンとしての経験を積むことで向上します。
環境や照明の理解: 自然光や人工照明の使い方、場所の選定など、環境を理解し、適応する能力が必要です。これもまた、イラストではコントロールしやすい要素ですが、写真では現実に存在する制約に合わせて対応しなければなりません。
まとめ
イラストレーションの経験は、視覚的な構図やバランス感覚に役立つかもしれませんが、写真撮影にはその独自のチャレンジとスキルセットが必要です。モデルとのコミュニケーションや現場での即興対応力を養うことで、より良い写真が撮れるようになるでしょう。
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