ストロボの同調速度が足りない時、NDフィルタとハイスピードシンクロどちらを使うのがいいか
ストロボの同調速度が足りない場合、NDフィルタとハイスピードシンクロ(HSS)のどちらを使うかは、撮影状況や求める効果によって異なります。それぞれの利点と欠点を考慮して選択するのが良いでしょう。
NDフィルタの利点と欠点
利点:
背景の露出を下げる: NDフィルタを使うことで、明るい背景を暗くすることができます。これにより、シャッター速度を遅くしても背景が適正露出になります。
シャッター速度の柔軟性: NDフィルタを使えば、ストロボの同調速度を超えない範囲で、シャッター速度を調整しやすくなります。
欠点:
追加の機材: フィルタを持ち運ぶ必要があり、レンズにフィルタを取り付ける手間がかかります。
暗くなる: 全体的に暗くなるため、ファインダーやライブビューでの見え方が暗くなります。
ハイスピードシンクロ(HSS)の利点と欠点
利点:
高いシャッター速度: シャッター速度の制限を受けずに撮影できるため、明るい日中でも大口径レンズを使って背景をぼかした撮影が可能です。
機材の軽減: 追加のフィルタが不要で、機材の持ち運びが軽減されます。
欠点:
光量の減少: HSSを使うとストロボの光量が減少します。特に長距離の被写体を照らす際には注意が必要です。
電池の消耗: 高速シンクロを使用すると、ストロボの発光回数が増え、バッテリーの消耗が早くなります。
結論
ポートレートや背景をぼかしたい撮影では、HSSが有効です。高いシャッター速度を使えるため、被写体を際立たせることができます。
背景が明るすぎて露出オーバーになる場合や、ストロボの光量を最大限に活かしたい場合は、NDフィルタが適しています。
撮影状況や求める効果に応じて、NDフィルタとハイスピードシンクロを使い分けると良いでしょう。
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