晨のARIA

霞を食って文字を吐く

この文字が酸素になるならば人の役にも立てるのに

もったいない 

散った文字を搔き集めて後生大事に飾っているけれど

人の肺を潤すには

やはり月桂樹になるしかないようで

しかしまだ挿絵の妖精たちが許してくれぬようで

私は色あせながら街を眺めている

目をあけて夢をみている

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?