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相談で怒り心頭!

​​from 高橋和樹
日の出前、
子供たちがまだ寝てる隣部屋より

----前回までのあらすじ----
実家のある愛知県での
サラリーマン生活を終えて
結婚を機に嫁の実家のある
新潟に移り住み農業をやろうと決意。

しかしどうすればいいのか分からず
近くのJAに相談したら
振興局という所を教えてくれた。
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後日、
嫁も仕事に行った。

一人っきりになったので早速
前回JAの職員の方に聞いた
振興局というところを
自宅のパソコンで調べてみた。

[上越市 振興局]検索っと



そうするとWebページが出てきたので
早速クリック。

いろんな画面が出てきて
ぐるぐる回って見たけど
「ん〜〜〜〜!分からん!」

はっきり言って
何をどう見ていいかすら
分かんなかった。

画面とにらめっこをする事15分。

やっと農業関係っぽい画面が
出てきたのでそちらをクリック

そうすると。。。
「分からん、全く分からん!」
というのが第一印象。

今ならどこを見ていけば良いのかわかる。

でも
その当時
苺の栽培が農業という事は知ってたけど、
苺の栽培が園芸という分野すら知らなかった。

結局、どこを見ていいのか
分かんなかった。

だから
記載があった電話番号に速攻で電話。

「あの〜すいません。
いちごを栽培したいと
思っているんですけど、
どうしたらいいですか?」
と緊張しながら質問した。

「お住いはどちらですか?」
と職員の方から聞かれて
「上越です。」
と答える。

「それなら、
上越市園芸関係の番号をお伝えしますね!」
という会話をして
上越振興局園芸畜産課の番号を
教えてもらった。

そして、
教えてもらった番号に電話。

「あの〜すいません。
私いちごを栽培したいと
思っているんですけど、
どうしたらいいですか?」
と同じ質問を緊張しながら聞いた。

「親元での就農ですか?」
と聞かれてチンプンカンプン??

「親元就農って何ですか?」
わけがわからず質問。

「親元就農とは親が農業をしている場合、
親と一緒に経営を行うって事です。」
という事を淡々と教えてくれた。

「いや、自分一人でやろうと
考えているんですけど。。。」
と答える。

「そうなんですね!
では一度振興局に来てください。
いつ頃来れますか?」
と聞かれた。

「今、時間あるのですぐに行きます!」
という事で
振興局に行くことになった。

電話を切って
早速、振興局に車を走らせた。
(上越の振興局は日本3大夜桜とされる
高田公園の近くにあります!)

振興局に着き局内に入ると
少し学校のような独特な匂いがした。

案内看板を見つけ、
園芸畜産課を探して向かった。

畜産課のある部屋の前まで行くと
なぜか学校の職員室に入る時の
感覚に近い感じがした。

園芸畜産課に着くと
担当の方が話を聞いてくれた。

その当時も農業は若い人がやる人が
いないから困っている
というニュースを聞いていたから
「よく来てくれたね!」
って感じなんだろうなって
勝手に思っていた。

話を一通り聞いてくれて
「じゃあ、
5カ年計画を作ったらメールしてください!」
と一言。

「わっ、わかりました。」
と分かってないけど
それをすればいいんだ
という事だけを理解し
振興局を後にした。

その日の夜
嫁に今日会った事を話した。

私「5ヶ年計画ってのを作れって
言われたんだよね!」

嫁「そうなんだ!
じゃあそれ作ればいいんだ?」

私「そうらしいんだけど、
よく分かんないんだよね。」

嫁「よく分かんないって何?」

私「いや、それがよく分かんないんだよ!」

当時の自分は、
5ヶ年計画が何なのかすらよく分かってなかった。

私「あと、思ったのと違ったんだよね。」

嫁「何が違ったの?」

私「若い人が農業やるって相談行ったら
もっと喜んでくれるもんだと
勝手に勘違いしてた!

だって振興する所でしょ!
なんか対応も素っ気なかったし。

まあ、相談行ってる立場だから
仕方ないんだけどさ。」

嫁「そうなんだね。」

私「とにかく、言われた5ヶ年計画を作ってみるわ!」

嫁「頑張ってね!」

後日わけも分からず、
5ヶ年計画を作り始めた。

種苗費?諸材料?減価償却?
何もかも聞いたことのない言葉で
ネットで検索しながら
頭を悩ましながら
数字を表に入れて行った。
(今思えばよくその状態で
作ったなと思えるぐらい)

何とか5ヶ年計画を作成してメールを送信。



数日待っても音沙汰なし。

どうなったか、電話を入れると
それじゃあという事で
相談会を開いてくれることになった。

相談会は、嫁さんも連れて来てください
という事を言われ
上越市役所の2階の場所で行うことになった。

当日相談会ということで
スーツを着て行った。

緊張とこれで話が進んで行くぞ!
というワクワクしながら相談会に行った。

上越市役所の農業関係の方や
振興局の方が6名集まってくれた。

自己紹介と挨拶を済ませ早速本題へ。

職員の方たちが5ヶ年計画の書類を見て
ある職員の方が
「あ〜無理無理無理!
ここじゃあ、苺なんてできないし
借金をたくさんして困るだけだよ!」
と一言。

さらにわまりの人たちも
「ここはお米なら
作ってる人はいるけど園芸はね〜!」

「お義父さんが少しお米やってるなら
お米やったら良いんじゃない?」

「嫁さんも、旦那が借金したら大変じゃない!?」
など

なんか一方的に無理だから
やめたほうが良いという事を
言われ続けた。

頭の中で
「俺はやりたいから、
相談に来てるのに何で頭ごなしで
否定さらなきゃいけないんだよ!

やる為にはどうしたら良いのか
という相談会じゃね〜のかよ」
と思いなら怒り心頭していた。

それではという事で
相談会は終了となった。

相談会を終えて車に乗ると
嫁のほうが怒り爆発
「何なのあいつら!否定ばっかりして!
こっちは相談に行ってるのに
できないって事を並べて!」
と自分よりも怒ってた。

「まあ、まあ」と嫁をなだめた。

でも
このままじゃ話が進まないという事で
違う方法を探すことにした。

【次回、新規就農センターへ相談】

数年後、
仲の良い職員の方にその話をしたら、
新規就農者の相談は結構あるけど
大半は話を聞いていても
これじゃあ無理だなぁという方がほとんで
厳しく対応をしているとのことだった。

今は市役所の方も振興局の方も
大変よくして貰っているのでご安心下さい。​


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