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株価の超長期チャートの傾きから今後のSP500指数の動きを予想してみる

今回はお題の通りです
超長期のSP500のチャートを俯瞰してみて、株価がこのあたりに収まるのではないかという大まかな値幅を株価の傾きから予想してみたいと思います

狙い

で検証する前になんでこんな事をしているのかという狙いを書いておくと、現在の株価というのは、コロナ特需によって持続不可能なぐらい成長率が上がった、つまり株価の上昇曲線は急激になった。のではないかと僕は思っています。
これはあくまでも異常な上昇で今後はコロナ特需のような急激な上がり方は当面しないのではないか?
勿論、金利が従来の実質マイナス金利に戻らないとコロナ特需のときのような上がり方はしないはずです。それ以上に鈍化するのではないかと思っています。現在、株価に対して黄金時代が来る等楽観的な声が多いですが、そういった人はそういう誤った成長率で株価を考えていないのではないか?でもEPS成長率で考えるのは難しい、とりあえず過去の傾きを当てはめてみて考えようとそういうことです。

そういうわけで
普段の長期予想はEPS等を使っているのですが、今回は敢えて傾きからだけ検証してみました。根拠に乏しいので目安程度になれば、ってぐらいのいい加減なものなのであしからず。

検証

さてそういうことで、SP500のチャートは、通常スケールではなく対数表示で検証してみました。

①がコロナ時の株価上昇の傾き。あらたて見るといくらなんでも持続不可能じゃね?という上がり方をしています。問題は②の直線。実はリーマン前とITバブル前は同じ傾きだったんですよね。
なので、これを平行にスライドさせてチャネルラインを構成すると、③になります。
拡大するとこうです。

この図で見ると今の株価はわりと上限に近いものの、もう少し上に行く余地はありそうです。
実はチャネルの上限は過去の上限と下限をなんとなくで取っているためチャネルだけではそれほど説得力がありません。そもそも長期で俯瞰しているため、絶対値よりも長期見通しで有効なはずです。(有効性は担保できませんが)
なので、株価が何年後にコロナの高値を抜くかということも考えてみます。とすると

この様に、最短2024年2月、最長2028年5月、中央値で2026年3月
ということになります。

ただ、この株価の上昇直線は、リーマン前とITバブル前
この両方の時は、どちらもFRBが緩和的でした。この予想は、今年の末からFRBが市場予想の通り緩和的に戻った場合に有効だと推測します。

なので、そうならなかったもっと前の株価の傾きでも検証してみようと思います。

1970年代、ボルカーの時代まで遡ると、だいたいこんな感じ。薄い橙色で引きました。
橙色のITバブル、リーマンより傾きよりほんの少し緩やかになります。
これをスライドさせてチャネルを作ると

このように回復期がずれ込んで、
最短2025年2月、最長2028年8月、中央値で2032年1月
となります
差分をとると
最短2025年2月、最長2028年8月、中央値で2032年1月
👇一年ずれ込み👇三ヶ月ずれ込み👇6年ずれ込み
最短2024年2月、最長2028年5月、中央値で2026年3月

というなんとも微妙な結果に
とは言え、FRBの高金利政策が2032年まで影響を与えるとはとても思えないのでそのデータをリジェクトすると長期的には一年程度の影響しか出ないと思われます。
それよりも問題なのは、1970年代のデータを当てはめると、現在の株価は割と上限に近いという方でしょう。

まとめ

以上をまとめますと
過去の株価の上昇直線から考えると
2000年以前のデータを割り当てた場合(FRBが緩和的)と1970年代のデータ(引き締め的)で違いがあって

・緩和的:市場予想通り年後半からFRBが利下げに転じた場合
現在の株価はやや高めかもしれないが正常範囲
コロナ高値を取るのは最短で2024年
最長で2028年

・引き締め的:FRBが利下げが来年以降の場合
現在の株価は恐らく上限
コロナ高値を取るのは最短で2025年
最長は不明

以上、機械的に傾きからだけ予想してみました。特にバイアスはかかっていないと思いますが、まあそんなもんかなぁ?人によっては少し厳し目じゃないというかんじかな?個人的にはもっと悪い数字が出るかと思っていましたが、そんなに悪くないですね。

信じる信じないはあなた次第、程度の数字あそびでした(*´∀`)




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