[SFC]山岸学生プロジェクト支援制度はデメリットがほとんどないのでみんな応募すべき

17年春の山岸学生プロジェクト支援制度に選ばれたときの1年間の流れを書きます。結論をいうと応募した方がいいです。卒論は金をもらって楽しいことしましょう。今後応募してみたいと少しでも検討している方はぜひ参考にしてください。なお、学事や教授などの指摘により変更する箇所が出て来るかもしれません。ご容赦ください。

はじめまして、2014年入学2018年卒業のtantanです。私は2017年春に「主体的交通モード選択に向けた局地的混雑推定法の構築」という題で申請しました。個人で20万円申請して、12万円いただき、18万円使ったという報告書を書きました。もちろん差額の6万円は自腹です。

▶︎応募時(2017/06/04に提出)
山岸学生プロジェクト支援制度に応募する理由はお金です。できるだけ多くのお金がもらえるように申請しましょう。採択されている人を見ると満額申請が基本のようです。どんなに小さなものでも積み重ねれば個人の満額申請(2017年当時30万円)に行くことが多いので下を参考にしながら満額申請しましょう。
また、基本的に申請金額と研究計画を学事か先生が見て、不必要だろうと思われる額を減らされて支給されるため、多く書いておく分には全く損はありません。

▷(1)これを研究経費に書いておけ
・買いたいもの
ドローンなどハイスペックのものからおもちゃまで種類があるものもあります。その場合は上限ギリギリのスペックで研究内容が少し変わってしまっても大丈夫なものにしましょう。
・学会の成果報告会(発表会)参加費
湘南藤沢学会の研究助成金というものもありますがこちらでも申請しておくといいかと思います。
・交通費
100km以上の移動は新幹線+特急料金を記入しておきましょう。申請段階でお金を浮かせることは考えなくていいです。お金が手に入ってから高速バスやLCCなど安い交通手段を選べばいいだけです。
・ORFまでの交通費2日分
2016年度からORFに途中経過を出展することになりました。自宅からORF会場までの電車賃を書いておいていいでしょう。
・データ保存媒体(SDカードなど)
なんだかんだ必要なんだけど必要経費に入れられてなかったりします。

▷(2)研究計画の書き方
研究計画の書き方 等を参考にしてください。指導教授には1回みてもらうといいです。指導教授に見せたくない時は研究計画を複数回書いたことがある人にみてもらうといいでしょう。教授や博士課程の方はもれなく書いてます。
私から言えることは「参考文献は1つ以上必ず書け」ということです。私は書かなかったために減額の跡がありました。

▶︎採択通知(2017/07/18 10:00)
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審査委員会による審査結果を教育支援システム上にて発表いたします。
"
というメールが当日届くので確認しましょう。そのあと(07/18 12:00頃)に採択者の皆様にというメールが~@sfc.keio.ac.jp宛に届きます。この段階で[懇親会の日程、研究成果報告の日程、経理報告期限の日程]がわかります。研究成果報告の日程は絶対に空けておく必要があります。
そのあと懇親会までに学事にいくらもらえるか聞きに行きます。その際に金額が判明します。

▶︎前期成果報告会・懇親会(2017/08/01 11:00~13:30 @SFC)
採択通知とほぼ同時のタイミングで、採択された人には懇親会参加可否の連絡が届きます。山岸さんもいて、自分の研究したいことが固まっている秀才が集まっているので、報告会と懇親会に行って交流の輪を広げた方がいいです。前期成果報告会に参加できない場合は当日までに採択の感謝を込めたビデオレターを製作することになります。下がレディバでおこなわれた所信表明です。

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▶︎お金の振込(2017/08/25)
懇親会の際に金が振り込まれるタイミングを知ることができます。例年おそらく8月末です。

▶︎ORF(2017/11/22,23 @東京ミッドタウン)
ORFでA3横のポスター発表をします。A3って結構小さいのでなんだかんだ仕上げられます。ポスターの提出締切は[2017/11/6 15:00]でした。それまでにある程度研究を進めておきましょう。
当日や準備の日は展示場所にいる必要はありません。ポスター原稿を提出すれば、その後の印刷作業やフレームへの貼り付け作業、搬出・撤収含め事務がやってくれます。会場より人通りの少ない廊下に飾られるため、研究に興味がある人がじっくり見て行きます。

ポスター発表に含める内容は学事から来たメールを抜粋します。

以下の内容を含めて、ポスター原稿を作成してください。
・研究課題(題目)
・所属(学部・学年・指導教員名)
・採択者名(プロジェクト代表者名)
・プロジェクトの概要
・中間報告(これまでの成果報告)
報告の方法はグラフや写真等、形式は自由です。

特にポスターを作る上で気をつけるポイントはないですが、
・ORFはあくまでSFC生全般の研究を見に来る人が多いので、専門的な表現をやめてください。
・図や画像を多く使いましょう。ポスター発表は全般的に説明の文章が5行以上続いたら読まれないと思った方がいいです。
・連絡メールアドレスなども明記しておくと何か連絡など来るかもしれません。

▶︎最終発表(2018/01/31 12:45~18:30 @三田キャンパス)
発表時間は4分、質疑応答は3分で、スライドを作って発表してもらいます。短いと感じるかもしれませんが、例年この時間だそうです。山岸さんもきっちり質問してきます。
最終発表に参加するための交通費は採択時に振り込まれた金額とは別に請求できます。3月に振り込まれます。

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(懇親会の料理美味しかったです)

▶︎経理報告(2018/02/28 16:50厳守)
金を使いきれなければ返還義務があります。金は使い切りましょう。使いきれなかった場合、今まで参考にした本や、自腹で使っていたSDカードなどを買うといいでしょう。
また記録をしっかりつけておかないと自腹でたくさん使ってしまってしまうこともあります。こまめに記録をつけておきましょう。僕はつけなかったので6万以上自腹の部分があり、経理報告書を作るのに2月に入ってから1,2日程度時間を使いました。経理関連書式など、10年以上バージョンが変わってないので注意しましょう。

▷プロジェクト成果物提出
プロジェクト成果物は卒論等、論文形式の場合が多いです。経理報告書とともにプロジェクト成果物とそれが保存された電子媒体(CD-Rなど)の提出が求められます。10年以上バージョンが変わってない最たる例です...が、電子媒体に焼く必要はなくプロジェクト成果物自体はメールでファイルを送っても大丈夫でした。そのためCD-Rを新たに買う必要はありません。

▶︎経理報告が終わったら
おそらく今年度から、山岸さんから"この制度の利用者が今後どのような進路をとるのか、継続的にイベント情報を共有したりコミュニケーションをとっていきたいというような趣旨の話"があり、任意でメールアドレスを登録できます。まだどのように利用するかも考えてないようなので、いまだに1件もそこから連絡は来ていません。

▶︎その他の質問

Q. 4年で申請した方が通りそうだし今はやめておきます。
A. 2017年春は、3年生の採択は全21件中9件あるため十分に狙えるチャンスがあると思います。また2016年から3年次も応募対象になりましたが、2件が2年連続で採択されてます。あくまで絶対評価なので3年次でも応募して構わないですし、申し込んで不利益を被ることはないです。もし落ちた場合でも研究計画書の書き方などを教えてもらえるなど役に立つことがおおいです。

Q. いつからいつまでに使用した領収書を書いていいんですか?
A. 多分決まってません。各自の判断になりますが、私は経理報告書はその年度(2017/04/01~経理報告日)で書きました。6月までに出す研究経費の申請書には4月から使った分の申請も書いておくといいでしょう。

Q.発表などをする会場にはどんな服を来て行ったらいいですか?
A. 普段通りに服で構いません。またスーツの人はいません。写真撮影をすることが多いのでオフィスカジュアルだと無難だと思います。

Q.どんな内容だと採択されやすいですか?
A. 2017年春に採択された全ての案件が"定量化できるもの"でした。特に人文・社会系の研究が1件しかなかったです。地方創生のプロジェクトのようなものは定量化を目的としない限り採択されないかと思います。バイオ系は強いです。参考までに2017年春は以下のようになりました。


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