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人生で初めてラブライブを観たオタクの感想



ラブライブを観るに至ったきっかけ

 僕はオタクであるにも関わらず「ラブライブ」を一度も観たことがありませんでした。

 特に深い理由は無く、逆張りというほどの熱量もなく本当に何となく観てなかっただけなのですが、強いて理由を挙げるとするならば、ラブライバーの方はアニメ本来の面白さだけでなく「ラブライブ」というコンテンツに内包される様々な諸要素の面白さとか独自の風土を含めて楽しんでいるように感じていて、そういうコンテンツとして出来上がっている感じから食指が伸びなかったのかなと思います。落語や能にハードルの高さを感じるみたいな。

 そんなこんなで、たまにカラオケで「Snow halation」を歌うくらいの、新歓で知り合ったよっ友くらいの距離感で「ラブライブ」と関わるオタクライフを過ごしてきたわけですが、とあることがきっかけで重い腰をあげるに至りました。

 そのきっかけとは某男性Vtuberの雑談配信です。
「まだ誰にも見つかってない神アニメを見つけちゃったんだけどさぁ」
そんな前振りで彼は話し始めました。僕は、ああまた始まったよくらいに思っていました。彼は、以前の配信で全く同じ前振りでポケモンのアニメが面白いという話をしていたので、今度は「NARUTO」とか「BLEACH」とかそこら辺の有名作品の話をするのかなと何となく予想を立てて聴いていました。

 しかし彼は僕の予想とは斜め上の作品を口にしました。
「ラブライブスーパースターってアニメなんだけど」

 そこから彼は40分ほどノンストップで「ラブライブスーパースター」の魅力について語り始めました。特に彼は「くうすみ」というカップリングがお気に入りみたいで、定期的に限界化していました。

 何かに限界化しているオタク以上に求心力のある布教はありません。僕は彼が気持ち悪くなっているのを見ながら、そこまでのものならとdアニメストアを起動しました。胸の中にはカプ厨兼百合豚の下心と、これをきっかけに少しでも「ラブライブ」を知れたらというオタク的向上心が共存していました。
 かくして、はじめての「ラブライブ」が始まりました。


はじめてのラブライブ〜「ラブライブ!スーパースター‼︎」1期を観た感想


 1話を観終わった時点で、面白いアニメを新たに見つけてしまった時特有の胸の高鳴りがありました。「ふーん。中々やるじゃん」と今まで「ラブライブ」を観ていなかった自分を正当化するための虚勢を必死で張っていました。しかし、そんな虚勢が打ち砕かれ「わからされる」瞬間がオタクをやっていて1番気持ちいいことを僕は知っています。

 そんな予期通り、話が進むごとに確実に虚勢は屈服へと変わっていきました。自分が抱いていたイメージが覆されました。「ラブライブ」は良くも悪くもコテコテのオタク向けコンテンツで内輪ノリ的なギャグが行き交っているという先入観と「ラブライブ!スーパースター‼︎」の姿は幾分違っていました。

 まず、自分が抱いた感想は、想像の数倍垢抜けているなというものでした。特にopとedがとにかく素晴らしいなと思いました。

 opは衣装も踊りもスタイリッシュで斬新で洗練された魅力がありました。また恐らく時期的に東京オリンピックを意識しての五輪のモチーフと新国立競技場という舞台、無観客の中で輝く5人という演出が粋だなと思いました。様々なコンプレックスを抱え挫折を味わいながらも前を向いて頑張る5人と、当時のコロナ禍での停滞感とその中で必死に青春を生きた人、前を向き続けた人の姿が重なるようでエモとセンスに溢れたopだと思います。


edは曲自体の素晴らしさもそうですが、キャラクターの魅力や関係性がtiktok的な現代風の踊りと戯れあいに落とし込まれていて、あざといけれどあざとすぎない丁度いい塩梅の媚びに、後方腕組みオタクになりました。


 お話も非常に良かったです。
 ラブライブの主人公はミリしらながら、底抜けに明るくてみんなを引っ張っていく、ルフィみたいなキャラクターのイメージがありました。

 しかし、本作の主人公である奏音は初め挫折を味わったばかりで非常に後ろ向きな状態から始まって、そういった少しマイナスな面が共感を誘って話にすんなりと入ることができました。また本人の魅力がお話の中だけでなく現実にまで侵食してくるようで、天性の歌声も自然とみんなの輪の中心にいるカリスマ性も不思議とこちらにまで伝わってきました。それが、可可が奏音とアイドルをすることにこだわることであったり、満場一致でセンターに選ばれたことに対しての説得力になっていてよかったです。

 また、各話ごとにメインのキャラクターがいてそのキャラクターを掘り下げながら最後に大団円という、古き良きアイドルアニメ的構成に懐かしさがあってよかったです。
 よく考えたら幼少期に「アイカツ」とか「プリティーリズム」とか「プリパラ」を夢中で観てて、アイドルアニメで作った土壌の上でオタクとして生きている自分がなぜ「ラブライブ」を観ていなかったのだろうと、不覚を取られたような気持ちになりました。


「ラブライブ!スーパースター!!」2期を観た感想

 僕は1期を観た時点で立派な「ラブライブ!スーパースター!!」の厄介オタクに変貌を遂げていました。そして2期を前にして、厄介オタク特有の変化への消極性が顔を覗かせました。メンバーが増えることに初めは少し後ろ向きな気持ちを感じていました。1期の5人の空気感がとても好きだったし、後述する推しや推しカプの出番が減ってしまうのではないかという危惧もありました。

「アイカツ」で星宮いちごから、大空あかりに主人公が変更になった時や「にじさんじ」に「2期生」や「SEEDs」のメンバーが追加された時と同じような複雑な感情を抱いていました。

 しかしオタクとは総じてちょろいものです。主人公が変更になっても「アイカツ」は変わらず楽しめたし、今の僕の推しは「剣持刀○と「卯月コ○」です。

 何が言いたいかというと、4話を観終わる頃にはすっかり1期の頃と同じかそれ以上の熱量を取り戻していました。
 やっぱり「Liella!」は最高や!

 特に序盤で印象に残ったのはopの強気な歌詞です。

さあ戦うんだいま
僕らの風 巻き起こそう
駆けのぼってくのさ
絶対負けない 勝つんだ!

「WE WILL!!」冒頭より

 一期の最終話で「Liella!」が感じた悔しさと、それを真っ向から払拭しようとする意思が感じられて、その熱さに震えました。サンボマスターかよってくらい熱い。

 後はやはり、大人数で歌っていると壮観でいいですね。みんながキラキラしていて素直に感動しました。

 そんなこんなで、2期も楽しんで観ていました。
しかし、4話まで観進めた時、こんな意見を耳にしました。

「2期の5話と6話は賛否両論」


僕は身構えながら視聴を再開しました。

以下2期の内容をネタバレアリで語ります。


2期の5話、6話 鬼塚夏美パートについて

 正直なるほど......となりました。

「後半に向けてのカタルシスや、先輩と後輩というテーマを表現するためにも、お話として必要な要素なんだ」と冷静に理解を示そうとする硬派オタクとしての自分と、ギスった空気にダメージを受け続ける豆腐メンタル弱者男性一般オタクとしての自分がせめぎ合っていました。

 ギス展開のデメリットは、どうしても話の中心がそればかりになり、空気が重くなってしまってギャグとかでメリハリをつけることができない点にあると思います。その結果、折角増えた魅力的な新メンバーたちとの楽しい絡みが減ってしまった点に賛否があったのかなと「ラブライブ」初心者ながらになんとなくそう思いました。

 またギスった空気を生み出した諸悪の根源である鬼塚夏美に対して少し否定的な感情が芽生え始めていました。「なんやお前は」と。
 しかし、彼女の境遇を知った瞬間、その気持ちも消えました。
「お前も辛かったんやなぁ( ;  ; )」と、頑張り続けてきた彼女の過去を知った後では、とてもヘイトを向けることはできませんでした。

 最終的に、一連の騒動は丸く収まり鬼塚夏美も無事に「Liella!」に加入することになりました。

 騒動を収めることに繋がった、鬼塚夏美が諦めムードの一年生に檄を飛ばすシーンは少々唐突ではあるものの、行間の彼女の感情の推移を想像するとかなりエモいシーンだと思います。
 思わずテレビの前で「お前!!!😭😭😭」となりました。


 自分の中での5話と6話の感想は、賛否両論が起こることは十分に理解できるし自分もかなりメンタルを削られたけれど、必要なものではあったのかな、という感じです。


 2期はテーマに
「先輩と後輩」
「実力差がある中で、それでも全員でステージに立つ意味」
みたいなものがあったと個人的には感じています。その中で先輩として成長していく2年生の姿や、必死に努力を重ねる1年生の姿が描かれている点はスポ根的なアツさがあって、1期には無い2期の魅力かなと思います。
 それらを表現する上で2期の5話と6話は避けては通れない、成長痛のようなパートだったのではないかと思います。

 あと、鬼塚夏美の企みにいち早く気づいたのが平安名すみれであったのも非常に良いなと思います。この2人の関係は次に後述します。


先輩と後輩、ペアの構図

2期を観ていると、2年生と1年生の性格やキャラクターに共通点を感じる場面が多々ありました。

 例えば前述した鬼塚夏美と平安名すみれ。

 何を夢見ても叶わなかった、1番になれなかった鬼塚夏美の過去と、どれだけ努力をしてもスポットライトを浴びることができなかった平安名すみれの過去には重なる部分が多くあります。

 また、他にも極端に体力のないきな子と初期の可可の描写なども類似として捉えることができると思います。
 10話の視聴が終わった時点で僕は、先輩と後輩はそれぞれ下記のようなペアとして対になっているという仮説を立てました。

恋とめい ピアノがうまい 心の奥底ではスクールアイドルをしたいと思っていながら二の足を踏んでいた 

ちさとと四季 ダンスがうまい 幼馴染への強い想い 

平安名すみれと夏美 何かになりたいのになれない(夏美は夢を抱いて挫折するを繰り返している すみれもどれだけ頑張っても自分にスポットライトが当たらない)初めはラブライブを軽視していた点  

くーくーときな子 体力がない 東京に馴染みがない(くーくーは上海から、きな子は北海道から) 

このような共通点から先輩と後輩はそれぞれペアになっていると考えることができます。しかも各ペアは共通点があると同時に対照的な点も備えています。

 例えば女性らしくお淑やかな恋と男勝りなめい。明るい性格のちさとと物静かな四季。夢自体は一貫していたすみれと夢が何度も変わり続けた夏美。奏音をスクールアイドルに導いた可可と奏音によって導かれたきな子。といった具合に。

 ところで、この表を観て何かお気づきではないでしょうか?そうです、主人公である奏音だけペアがいないのです。「Liella! 」は9人で構成されているので2人組を組めば、1人余ってしまうのは当たり前といえば当たり前です。

 しかし「ラブライブ!スーパースター!!」にはもう1人、孤独なキャラクターがいます。

 それがマルガレーテです。

 僕は奏音のペアとして対になっているのはマルガレーテなのではないかと考えました。

「Liella!」のメンバーがそれぞれ共通点と相違点からペアとして対になっているように、歌が上手いという共通点から奏音とマルガレーテがペアになっており、また、みんなと一緒に頑張るか、孤高を貫くかという相違点がこれからの話の展開の鍵になっていくのではないかという仮説を立てていました。

 そんなオタク特有の考察をメモにしたためながら2期の終盤へと足を進めました。


11話、そして最終話へ

 11話で早速、マルガレーテが音楽学校への受験に失敗していたことが判明しました。歌うことができず、音楽科に落ちた奏音の過去も考えると、やはり2人がペアとして対になっていたことが判明しました。

 しかしそこから物語は急転直下していきます。


 マルガレーテの過去が明らかになった後、奏音がウィーンの音楽学校に留学生として招待されるという展開が待ち受けていました。何がキツいかって、その学校がマルガレーテが落ちた学校なんですよね。

案の定、奏音は苦悩し、一度は「Liella!」のために日本に残ることを決断します。ところが......


 11話で印象に残ったのは奏音が留学の話を断った後、一瞬机に置かれた地球儀を見つめるシーンです。奏音の奥底にある、留学にチャレンジしたいという気持ちを端的に表した素晴らしいシーンだと思います。

 実際、ちさとをはじめとした他のメンバーの後押しもあり、奏音の気持ちは留学へと傾いていきます。

 11話を観終わった終わった時点で僕は結末をこんな風に予想していました。

 それは、奏音のバーターという扱いであっても「ウィーンに行く」と断言していたマルガレーテが、「Liella!」のラブライブでの姿をきっかけに翻意し、奏音にあって自分にないもの、つまり仲間の存在を知るために、留学に行く奏音の代わりに「Liella!」に入る、といったものです。
ペアの対比の法則からみても、物語の結末としても、そんなラストが綺麗なのではないかなと思いながら11話を観ていました。

 しかし11話を終えて迎えた最終話、そんな予想を遙かに超える波乱が待っていました。


葛藤の末、留学を決断し、最後のステージであるラブライブを無事に優勝で終えることができた奏音。優勝の余韻に浸る間もなく、留学に向けて部室から校門へと向かった彼女の前に現れたのは結ヶ丘の制服を着たマルガレーテ。

「見ての通りよ。留学は中止。あなたの元へも手紙が届いているはずよ」

「ええ?なんだって〜?」


まさか奏音の顔芸で2期が締め括られるとは思いもしませんでした。


少々拍子抜けする終わり方にはなりましたが、結局のところ「奏音がいなければLiella!じゃない」という言葉が全てを表している結末な気がします。

 奏音の決意とかメンバーの後押しが全て茶番になってしまったという面で観ると、2期全体の締めとしてはスッキリしないものかもしれません。
 しかし、3期があるという前提でこれからも続いていくストーリーの途中の引きの1つとして考えればこれほど続きが気になる終わりは無いとも言えます。
 いずれにせよ、続きを見てみないことには始まりません。留学の顛末がどうなったか、恐らく「Liella!」に加入することになるマルガレーテをはじめとした新入生との絡みはどうなるのか。
3期を楽しみに待ちたいと思います。


最高の女、平安名すみれ

僕は基本的にカプ厨で関係性オタクなので、あまり特定のキャラを好きになることはないのですが、平安名スミレには無事に脳を焼かれました。


 自分最優先に見えてめちゃくちゃいい子だし、普段対立しがちなくーくー相手にもさりげない優しさを崩さない姿勢が素晴らしい。
 過去の挫折とかコンプレックスで屈折しながらも心根の優しさはそのままにそれが随所で垣間見えるのがいい子すぎる。
 後輩に対して割としっかり先輩面するのがおもしろい。
 顔もスタイルもいいのにどこか残念な感じが否めない。実際センターを務めた時も個人的にはセンターにいる彼女の姿がしっくり来ず、周囲の評価にちょっと頷いてしまった。あの時の彼女は確かに輝いていて、本人のこれまでの努力が報われていく過程に感動したけれど、その一方でやっぱり「Liella!」のセンターは奏音なんだなって心のどこかで思いました。
 ただ通常楽曲の時、目は自然と彼女を追っている。センターは似合わないくせにどこにいたとしても人を惹きつける。そんな独特な魅力を備えている、最高の女。

 キャラに萌える筋力はエンタメを貪るだけの脂肪に退化して、すっかりと衰えきった老兵なのでオタクになりたてのあの頃みたいな熱量で萌えることはできないけれど、1人の人間として平安名すみれが大好きです。

なによりも名前がいいですよね。フルネームで呼びたくなる名前は良い名前であると相場が決まっています。
ずっと幸せでいてくれ、平安名すみれ


最高の女女、クゥすみ

流石によすぎた。

 典型的な喧嘩ップリングと見せかけて、すみれが可可をずっと気にかけているのめちゃくちゃ良い。すみれの優しさが顕著に出てるし、優しいだけじゃなくて1期10話で可可が自分にしてくれたことを個人的にずっと大事にし続けていたっていうのが最高。何者にもなれなかったすみれをセンターにしてくれたのが可可なんやなぁって



 いつもは明るくて元気な可可がすみれだけにはずっとつっけんどんな態度なのも良すぎる。
 多分初めは、ラブライブを軽視するすみれへの悪感情からはじまったけれど、次第に親密さが故の甘えから遠慮のない態度を取るようになって、そうやって遠慮なしに接することができるのはすみれだけなのに、そんなすみれに上海に帰らないといけないかもしれないことを知られて、すみれが向けてくる優しさが痛くて後ろめたくて苛々して、それでもやっぱり気にかけてもらってたことへの感謝はあって、そんな愛憎入り混じる感情が伺えるのが素晴らしいです。(早口)

 そしてそんな2人の関係性や歴史がぎゅっと詰まった2期第9話は神回中の神回だと思います。思わず一般号泣オタクになりました。


あと百合豚的には、しきメイも素晴らしかった

全体的に四季からメイへの矢印がデカすぎるのがたまらん。
メイと恋先輩が付き合ってるっていう噂が出た時の激詰めとか、

「やっとみんなメイのかわいさに気づき始めた」

って言ってドヤ顔後方腕組み彼女面してるのたまらん。
3期で更に供給されるのが楽しみです。



あとあと、関係性オタク的には2期9話で奏音がすみれにガチのブチギレしてたのもポイント高かったです。そんなキレるくらいすみれのことを認めていたし尊敬していたんだなぁって感じられて胸が熱くなりました。


やっぱり全力で一つの目標に向かって頑張る中で発生する女女の感情は素晴らしいですね。


好きな楽曲を貼るだけ

 自分は「ラブライブ!スーパースター!!」を視聴中、定期的に「Liella!」の楽曲を聴いていました。
 日課のランニングをしている時も、周囲のウィンドブレーカー着用ガチランナーたちに混じって、「俺は負けねえからよぉ」って「WE WILL」を聴きながら夜道を駆けていました。

 そんな話はさておき、神曲達の中でも特に気に入った楽曲を下に貼っていきます。(上で取り上げた曲は除いています)

初学者故に聴き逃してる神曲が絶対にあると思うので、おすすめなどあればぜひ教えてください


最後に

ここまで長々と綴った駄文に付き合っていただきありがとうございます。
普段はアニメを観てもツイートするに留めているのですが、「ラブライブ!スーパースター!!」は語りたいことが多すぎて、視聴メモがすごいことになっていたので、このような形でnoteに投下するに至りました。

 初めて「ラブライブ!」を完走した感想ですが、視聴者を内輪に引き摺り込む能力がすごいなと思いました。
 たしかに、視聴前はそういった内輪感がハードルの高さに繋がっていた面があると思います。 しかし一度観始めてしまえば、友情努力勝利の全てを兼ね備えたジャンプ漫画みたいな爽やかなアツさとそれに伴う仲間同士の感情の交差、青春物としてのクオリティの高さに、二次元的でありながら要所で現実に食い込んでくるような、共感を誘うキャラクター造形といった様々な要素で、物凄い引力で作品に引き摺り込まれました。
 そして、気づけばアニメ鑑賞といった枠を超えて「Liella!」を一人のファンとして応援している自分がいました。

 長々と語りましたが初めての「ラブライブ!」で感じた凄さは、視聴者をたやすくファンにしてしまう、実在性と非実在性が混ざり合ったコンテンツとしての強さです。
 そういった純粋なパワーが一時は社会現象を起こすほどのブームに繋がったのだなと思いました。

 今回の体験を経て、やはり多くの人に受け入れられているものにはそれ相応の理由と魅力があるのだなと思いました。食わず嫌いや逆張りのその先には大抵楽しさが待っています。
 そして、知らないものを知るという経験はいつだって素晴らしいことだなと思います。

 このままだと無限に終わらなさそうなので最後に記事内で書きそびれたことを書いて締めとさせていただきます。


メンバーだけでなく学校の生徒全体で「Liella!」を支えている感じ、おじさんの涙腺に刺さりまくってやばかった

ういっすーって挨拶、高校生的な質感が高くて非常に良い


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