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娘の大学祭へ


 前回の続きです。


 新幹線で、3人がけの通路側に2人揃って座った。ようやくのスタート。すぐに、息子は寝てしまったようだ。

 しばらくして、富士山が見えるとアナウンスがあり、淡く霞む雄大な富士山が、ちらりちらりと見えた。息子も起き、富士山を確認したら、またすぐに寝てしまった。

 それからはあっという間で、気づいたら新横浜だった。品川で新幹線から、在来線に乗り換えたとき、息子の顔に笑顔が戻った。それから、おしゃべりも復活。いつもの息子に戻っている。よかった。これなら、大丈夫。

 電車を乗り継ぎ、12時半ごろ、娘の大学の最寄駅に着く。ハイテンションな娘が待っていてくれた。息子が来てくれたことが、本当にうれしいのだろうな。息子は、娘とその友達と、大学祭をまわると言う。それにくっついていくのは、嫌なので、わたしは別行動することにする。何かあったら、すぐに駆けつけることにして。

 大学に行く前に、駅近くのお稲荷さんにお参りに寄る。娘のところに来たときは、だいたいここに寄らせてもらう。松の大木が守るお社。気持ちがいいところだ。

 それから、大学に入り、お腹がぺこぺこだったので、まずは腹ごしらえと思ったが、屋台がたくさんあり過ぎて、迷ってしまった。人もたくさん並んでいる。とりあえず、空いていたみたらし団子屋さんに並ぶ。お団子2本を食べたら、ちょっと復活した。

 次に、娘の所属する美術サークルの展示へ。娘の絵を探す。デジタルで描いた絵は、どれも娘らしく柔らかなタッチと色合いだった。途中経過はきいていたけれど、完成したものをみると、またうれしいものだ。中学からイラストを描き始めた娘、どんどん進化している。娘の友達たちの絵もじっくり見せてもらい、アンケートにゆっくり感想を書いた。

 その後、同じ建物で、吹奏楽部の演奏があるとわかり、列に並ぶ。けれど、会が始まる直前に、マジック同好会のショーだったと気づいた。うっかり、部屋を間違えたらしい。見るつもりのなかったショー。けれど、どの子のマジックも素晴らしくて、目を見張った。カードが手からあふれるように出てきたり、カードが宙に浮いて見えたり、棒がどんどん増えていったり…かっこいい!

 ショーが終わってから、お腹が空いていたことを思い出し、サムギョプサル串を食べた。それから、鉄道同好会の部屋をのぞいたり、クラフトコーナーに行ったり、チアダンスの発表を見たり…それから、歩き疲れたから、カフェに入る。チョコドーナツとチャイティーを頼み、ぼんやりとする。

 そうしたら、息子から電話がかかってきた。時刻は15時半。「もう限界…」「了解」たまたま近くにいたから、すんなり合流できた。人が多すぎて、疲れてしまったとのこと。そうだろうねぇ。わたしも同じ。ふたりで大学を後にし、歩いて娘の部屋まで帰った。「なんだか落ち着く」と息子。わたしもまったりとする。

 その後、娘も帰ってきて、揃って夕飯を食べに行った。わたしが頼んだのは、親子丼。娘は、鉄火丼。息子はちゃんぽん。いつものがいいのだなぁ。やはり、息子は全部は食べられず、娘とわたしで残りをもらった。息子、後でお腹が空くだろうと、鉄火巻きとおにぎりを買って帰る。案の定、2時間後、息子は鉄火巻きをすっかり食べてしまった。食欲あるのは元気な証拠。

 こんな感じで、初日は終わった。今日は早く寝て、明日に備えよう。

 続く…


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