メントスコーラ「改」

【メントスコーラ】

何年か前にバズりありとあらゆるYouTuberがここぞとばかりにやりまくっていた企画だ。

コーラにメントスを入れるとなんやかんやの化学反応が起きて泡が物凄い出てくる！ただそれだけで掃除が面倒くさそうな実験である。

僕は別にやりたくもないしどーでも良かった。

〜大学4年の冬〜

最後の学生生活を僕は全力で謳歌していた。その日は親友の富樫君の家に泊まりに行く日だった。

富樫君とは中学生の頃からの友達であり、家が神奈川〜群馬間の2時間弱かかる距離でもしょっちゅう遊びに行っていた。

高崎駅に着くと富樫君が車で迎えに来てくれた。

『夜景が見える所に行こう。』

富樫君が急に言い出した。まじの思いつきだったのだろう。まぁ良いやと思って二つ返事でOKした。

夜景スポットの前にドン・キホーテに寄る事になった。家で食べるお菓子とかその辺を買う為だ。富樫君はコーラが大好きな人間で500mlのボトルのコーラを在庫が無くなるレベルまでカゴにぶち込んでいた。さすがの激安の殿堂でもここまでやばいやつは中々居ないだろう。

そんな時メントスが目に入った。どちらが切り出したのかは忘れてしまったが、悪魔の提案が生まれた。

『夜景の見える所に行き、カップルの隣でメントスコーラをやろう！』

もう、即決だった。メントスもぶちこみまくり完全に底辺YouTuberの買い物カゴをレジに持って行く。

僕たちはカップルの雰囲気を最悪にできると思うとウキウキが止まらなかった。

目的地に着いたところで事件が起きる。

『、、、カップルが、居ない、、！？』

カップルどころか人っ子1人居なかった。僕らはとりあえずメントスコーラをやらないといけない使命感に狩られていた為、ベンチにコーラを置き、メントスを入れた。

「シュワ〜〜〜」

え？こんなもん？ってくらい呆気なかった。500mlじゃあパワーは足りないし静かな山の上でこんな事やっても何にもならないししかも寒かった。

↑星が綺麗な所でした。

僕らはとりあえず使命を果たすだけ果たし、家へと向かった。なんか悔しかったので途中で1.5リットルのコーラを買い、風呂入る時にメントスコーラをしよう。と言う事になった。どれだけメントスコーラへの意識が高いんだと思うかもしれないが僕もそう思うしもっと他で活かした方がいいと思う。

家に着いてゴロゴロし、そして風呂に入る為全裸になり、コーラを手に取った時僕の頭の中に悪魔のアイデアが生まれた。

『ちんちんでメントスコーラを受け止めたら面白いのでは、、！！？？』

メントスコーラをちんちんで受け止める。ただそれだけの漢の中の漢のデスゲームである。

僕らはこれを【ちんちんメントスコーラ】と名付けた。

当時23歳だった2人はこれに相当興奮していた。

『最高じゃねぇか！！！』

富樫君は僕よりノリノリだった。どっちのちんちんを犠牲にするのか話し合い、今回はディフェンスに定評のあるちんちんを持つ富樫君が請け負う事となった。(サイズが外来種並の為)

浴槽にお湯も張り、身体を温め、準備を始める僕ら。

僕は浴槽に入ってカメラマンを勤める。富樫君はメントスとコーラを両手に持ち。スタンバイOKだ。

『ハイッ！これからちんちんメントスコーラをしようと思います♪』

どーせならYouTuberっぽくやろうとなってたのでまじでノリノリで進め行く僕ら。

そしていよいよ運命の瞬間が訪れる。

メントスをコーラに落とし、そして速攻でちんちんで蓋をする富樫！

次の瞬間

『ぎゃぁぁお！あああ！！』

悲鳴である。

当たり前であろう。予測していたがちんちんで蓋をする際に尿道をしっかり口に当ててしまい噴出するコーラが尿道へ逆流したのである。

『チクチクする！なんかチクチクする！！』

富樫君は爆笑しながら痛がっていた。まじで面白かった。

一瞬だったけど本当に面白かったし2人でコーラを浴槽にぶち込んだり落ちてるメントス食ったりとか汚い事して23歳ながら最高にエンジョイしていた。

『もう二度とやらんだろうな。』

そんな感じでここで終わりとかと思っていたがまさかの2年が経った後、今度は僕がちんちんメントスコーラを受けることになった。

急にやりたくなってしまったのだ。

口にハーモニカを挟んで音を出したら負けとか言う最悪のアップデートを重ね再度挑んでみたが僕の感想もやっぱり「チクチクする」だった。

本当は動画載せたいけどモロにアウトなので載せられないのが残念だ。いつ見ても面白いし元気が出る動画の一つになっている。

2人で『こんな企画思い付くやついねーよな！』

なんて話してて気になって調べて見たらまさかまさかでこんなことやってるやばいやつが僕ら以外にも居た。

なんだこいつ。ふざけんな。

しかも5年前からやってたっぽい。まじのヤバいやつだろ。

折角唯一無二のオリジナリティ溢れる企画を思い付いたのになんか悔しくなった。

アラサーになってもくだらない事を出来る彼とまた何か新しい事に挑戦したいと思う。

そーですね、次はまんまんメントスコーラで会いましょう。