経営企画部1年生

心細くて死にそう

転職してちょうど1年経ちました。

前職で最終的に経営企画職について、本当に楽しい職種だなと思い、この職種を希望して転職活動を行い、それがうまくいったので、現勤務先でも経営企画部にいるわけですが、毎日心細くて心細くて。

思い起こせば前職での経験はまぐれみたいなもので、たまたま入ったスタートアップのベンチャーで、目の前のことを頑張っていたら、素晴らしい経営陣の真下で働く構図になり、拡大と共に経営企画室という部署ができてそこにいた、そういう感じでした。

しかし、泥臭く頑張ったのも事実で、貴重な経験をさせてもらったおかげで、転職活動中もそれなりに手応えがありました。
事実、現在の勤務先に採用してもらえたわけなのですが、1年経って思うことそれは、今回が1年生ということ。

心細いのは、2年生くらいのつもりでいたのに1年生だった事実に気づいてしまったから。
どうでしょう。スノボで中級くらいいけるだろうとリフトを降りたら全然滑れる気が足ない急斜面だったら。心細いですよね。

こんなことを知らなかったという衝撃

「上場企業自体がはじめてなので、わからないことが多いと思うが、聞きながらで良ければこなせると思う」というのは面接時にの私の言葉。
前職では、「やろうとしていることをわかっている人がいない」ことがザラだったので、これは本心から思っていたし、今でも変わっていません。

それでも、入社してすぐにぶち当たった上場企業の壁。

上場してるとしてないじゃ、企業が負っている説明責任がぜんぜん違うのはほんのり理解していたけど、予実管理の精密さ、会社法、IR、株式、はじめましてが多すぎてどこから手をつけていいのやらという状態。

そして衝撃は、私より若い同僚たちがそれらを常識として扱っていること(あたりまえなんだけど)
私、かなり真面目に生きてきたんだけど、なんでこんな常識みたいなこと知らないんだろう、ということが多すぎて、頭がぐわんぐわんしました。

格差社会の片鱗

遡れば、私の最終学歴は専門卒。音楽の専門学校に行って、レーベル運営とかアーティストのプロモーションとか、イベントの企画とかを学んでいました。

その後、1社めは中小企業で商品企画を12年、2社めが前職のスタートアップで4年ほど。この2社は新卒採用でも中途採用でもなく、アルバイトから入って社員になるという形だったので、今回3社めではじめての転職活動。そこで経営企画部なわけです。よく考えたらそもそも高いハードルにチャレンジしているな、私。

おそらく、今の同僚たちはみんな、大卒で新卒から上場企業という流れの人たちなのですが、私の経歴の中でこういう人との接点が全くなかったんですよね。

友達はといえば、音楽関係にそれに伴う飲食関係や夜っぽい人たち。そしてデザイナーなどクリエイティブな方面の人に、美容師など、こういう経歴で興味持ったことなかったというのもあって、ビジネスの話ができる人がいない。

いや、ビジネスの話ができる人はいるんですけど、上場企業っていう意味での社会性の強い、企業の会話をできる人が皆無だったんです。

両親はこじんまりと飲食店を営んでいましたし、なるほど、こういう経歴ではこんな社会の常識みたいなことに触れることないままいい年まで気づかないのかと、すごい衝撃を受けました。格差社会の片鱗を見た気がします。

同級生を増やしたい!

自分より若い同僚たちが、難なくこなしていることでも、私は全て調べて理解することから入って1-2テンポ遅れる。追いつくので精一杯の毎日。

ただでさえわからないことが多くて心細い中、いい歳のババァがそんなことも知らないのかと思われているんじゃないかと、自分でそこに線を引っ張っちゃって、それで余計に心細くなっちゃっているのかも。

逆にこれまでの友達たちには、変わったとか、勝ち組になったとかって距離取られることもしばしば。

自分がこの状態になったことで見えるようになった、その変なボーダーライン。

ビジネスや社会のことって、そんなボーダーラインひかずにフラットに知識に触れて楽しめて良いと思うのに、知らずに大人になった結果、そのボーダーラインで嫌な思いしたくないから知ることを諦めている人が多い気がします。

逆に、そのボーダーラインの向こう側にいるんだぜと主張して安心したいがために、知らず知らずのうちにハードルを上げるような振る舞いをしてしまっている人、これも多いですよね。

なので私は、わからないことが当たり前であるという前提にたって、わからないことを素直に吐き出していく、そんなnoteにしていきたいと思います。

現状、仲間がいないことが心細さの一旦を担っているということもあるので。これをやることでアウトプットという学びをしながら、同級生が増えたらいいな、そう思っています。




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