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じっくり 味わおう

気持ちを感じ切ることは大事って よく聞く。
喜び 悲しみ 怒り などなど

大人になってからの ある時期、すごく強い感情を抱き続けて暮らしていたことがある。
よくもまあ、ずっと あんなエネルギーがあったもんだと思う。

感じきったら、気が済んだというか、納得したというか、やりきった感があった。
子どもが わーわー泣いて ふと 泣き止む感じに似てるなあと思った。

そういや かつて 過ごした家庭では 嬉しいって思うと「調子に乗るな」と ピシャリと言われる環境だったということを 数十年ぶりに思い出して、吹き出した。

そうか、私は 自分の感情を感じきったことがなかったのか、と知った。
だから、「今」を生きてる実感を抱いたことがあんまりなかったのかもねえ、と思った。

ご飯のおいしい、おいしくないさえも あんまりわからないし、好き嫌いも あんまりわからなかった。

これ、何が問題かっていうと 強い刺激への対処が下手くそになる。

味が強いものを好んだり、ちょっと優しすぎる人に ふらふらと心を動かされたり(これは、自分の体験だけではない。状況がよく似てる人も言ってた。)

小さいうちに、目の前のものや 自分の感覚に没頭する経験は とても大事。
いろんなことのさじ加減についての感覚は、没頭した経験があってこそ 養われるもの。

大人になってから、子どもと同じように物事に反応してると、いろいろ問題が生じる。暴走する気持ちを抑えられなかったり。もしかしたら、こういう幼少期の経験の有無が関わってるかもしれないと思うケースを見たことがある。

だから、子どもの没頭を、阻害しちゃわない方がいい。

おいしいもの、美しいもの、楽しいもの、しっかり味わおう。

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