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やさしいせかいは、でこぼこでカラフルなかけらでできている

やさしさとは、
自分は自分で、相手は相手で、
排除はしないということ

これ、自分の領域があやふやな時には、難しく感じる
自分の領域を侵される恐れに囚われるから

奪うことと、排除すること
そして、それを許してしまうこと

なんとか今日まで来れてよかった、と思うとき、いったい何に守られていたのかと思いを巡らせてみた
私を守ってくれたものは、無色透明のピースを手放したとき、見えた


周りから差し出される、色とりどりで、でこぼこがあちこちにあるピース
不器用で あったかいそれは 手のひらに ちょんと載せて 笑顔といっしょに差し出される
よかったらどうぞって
それを集めると ちょっと元気がわいてくる

お疲れ様って声を掛けられること
すごく忙しかった日 デスクに戻ると チョコレートが置かれていたこと
急に話しかけてきたかと思うと、今日の失敗談を披露しはじめる同僚
書類のチェックを、自分の担当以外の箇所まで さりげなく、やりすぎない程度にしてくれる同僚
家に帰ると 飛びついてくる子ども
ダラダラ過ごして、宿題がすまなくて夫に叱られるけど、たぶん全然懲りてない子ども
今日あったことをポツリポツリと話してくれる夫

そういうものに そっと支えられていたことに 心が柔らかくなる、年の暮れ

やさしいせかいをつくるピースは、いろいろな色や絵柄でできている

自分のことをしながら、自分の領域をちゃんと守りながら、そっと隣の様子をうかがって 足りないところを少し補う
相手の領域を壊さない程度に
自分をすり減らさない程度に

そういうものに守られていることを
もっと確信していればよかったんだよなあ って思う

排除すると、自分が強くなったような錯覚を覚えるけど、やはり錯覚
隣や周りのピースが壊されて、辺りは 空洞ができて、自分の空間がもろくなってしまうから
その時、自分の周りからピースが消えるどころか、自分もいつしか色を失ってしまうのだ

自分を傷つける人からは離れたらいい
もしかしたら、それはあなたのカラフルな色を無にしてしまうかもしれない
つまり、そこは自分の居場所じゃないってこと

今いる場所を改めてゆっくり眺めてみよう
今まで見えていなかったものに気づけるかも

年末の大掃除で何かを手放すだけではなく、暮らしやわたしの心を形作るもののお手入れもしてみよう

よい年末を(まだ明日も働くけど)


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