解散当日

2021.11/1
今日で26年続いたグループが解散する。
コンサートのライブ配信のチケット売ってますよ。というお知らせがなんと、ファンクラブ、ジュニア情報局の会員すべてに届いたそうだ。

すのーまんやすとーんずさんのファンクラブのみなさまにも届いたのか?!と思うとちょっと照れる。
初期のコンサートでは慣れない部分をこれからの伸びしろとして、可能性をみていた。

とにかくデビュー出来たんだ!
なんとしてでもグループが続けられるように応援するぞ!とわたしは熱くなっていた。
ファンクラブの前身である情報局時代からの会員だった。
そうだ、この人たちを応援する事で【逃げていた】
だって逃げたかった。
抜け出せるならどんなに良いか。
家庭環境が複雑で、離婚した元夫をかくまい、
良いように使われる母親と、思い通りにならないと暴力のとまらない戸籍上の父親。

学校の届出では母子家庭なので、家庭の相談ができなかった。
相談支援の道が絶たれていて、死ぬまで耐えるしかなかった。

少しで良い

気持ちを心を明るく照らす人がものがあれば。

少なくとも気分を変える【なにか】だった。

男の子からいじめられた翌日、
学校を休んで、一日中部屋で音楽を聴いた。
VHSを何度も観た。
どーしようもない今も、少しはマシになった気がした。

いじめられる生活がずっと続くのか、と悲観して
自殺したいと思った。

嫌なことから逃げたい。
逃げるには人は死ぬしかないんだ。
と考えたこともあった。

コンサートで聞いた「また会おうねー!」を思い出す。

また、会うために生きようと思った。
母親の癌で、経済難になりピアノを辞めさせられた。
母に「ピアノなんて下手なんだから、辞めても別に困らない」というような事を言われた。

急に、ピアノ辞めろ。と言われて失う事を知った。
習い事ができるのは当たり前じゃなかった。
健康でいられる保証もない。
人は当たり前すぎて、気づかないことが多い。

V6もそうだった。
危機は乗り切ったと思っていた。
春だった。
解散を知らせる報告だった。

最後のコンサートツアーをやる。

コンサートでファンの顔を見れば、考え直してくれると思っていたし。 
私の入ったコンサートで、解散するのやめる。
と言うかも!
と淡い期待をしていた。
そうだ、やめるはずがないんだ。
こんな良いグループ、他にいない。
いや、新しいグループが出来たりして才能ある若手もたくさんいるのも事実。

18時  定刻
コンサート開演、
もう始まってしまったら終わりに近づくということ。
昔、辛かった頃に聞いていた曲で涙したり、
ブチ上がったりと感情が迷子。

途中、靴の紐を結び直す推しを見れたのは
ラッキー!

あれ、誰?しゃがんで靴の紐やってるの?
ちょっと抜けてる子www
あれ、推しでは?!

と最高の場面を見てしまう。

そうなの!
こう言うのがいいんですよ!

コンサートの醍醐味はさりげない仕草をみられる事!
明るくて楽しくて、終わる感じがしない。
またねー!また会おうね!!って終わりそうな感じ。
ただ、メンバーの表情をみるとかなり、
キてるのを感じ取れたので、その度に泣く。
あー、これは泣きを堪えてる顔。
我慢してる時だ、と分かる。

泣くの我慢して、笑っていてくれているんだ。
と思うと泣いちゃうわたし。

いつもこの笑顔に助けられてきた。

コンサートでは各メンバーの挨拶がなかったので、ラストもそうかと思ったら
今日はそれぞれの言葉を聞けた。

推しの番がきた。
感謝で短めに終わるのかな?と予想するも
私の思っている事を話し出す、我が推し。

だから好きになったんです。

はしっこにいる、存在すらしられないであろう人に向けて、話してくれる。

辛い時に頑張りすぎてしまう私のこころを、
溶かしてくれた。

メンバーは最後のステージを去った。
笑顔で

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