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「ニコニコ超会議2023」④

 この「ニコニコ超会議」は2012年から開催されている。2020年と2021年はコロナ禍のために幕張メッセでのイベントが中止され、生配信企画のみが行われるかたちになった。2022年にイベントが再開された際には「ネット」と「リアル」のハイブリッド型で開催されることになり、今年もそのかたちが踏襲されている。

 各イベント会場の様子は「ニコニコ生放送」で配信されている。そこに投稿されたコメントは会場内の大型モニターで流されており、「本家」である「ニコニコ(niconico)」と同じように、出演者と会場にいる参加者、そして会場外の視聴者との一体感を生み出していた。

 今年も各ブースには、「ニコニコ」界隈での有名人だけでなく、ホリエモンこと堀江貴文氏のような有名人や、知名度のある団体や企業、官公庁などの関係者が登場していた。
 そう言えば、数年前には各政党が競うようにブースを設けていた時期があったと記憶している。
 だが、有名無名を問わず面白いものは高く評価され、そうでないものはそっぽを向かれてしまうのが「ニコニコ」なのである。

 ちなみに、日本相撲協会は「ニコニコ超会議」の常連である。今回は、現役力士による「ちゃんこ鍋の実演販売」の企画で人気を集めていた。こうした「遊び心」や「自分たちも楽しんでいる姿」というのは、参加者にもかならず伝わるのである。
 逆に、
「若者たちに人気があるイベントだし、マスコミでも取り上げられるだろうから、とりあえずエントリーしてみよう」
 というような甘い考えだと、その下心は見抜かれてしまうのだ。

 ブースの中の人も、参加者も、運営側の人も、それぞれが自分に合った楽しみ方を見つけられるのが、この「ニコニコ超会議」なのだ。
 1年後が今から楽しみである。

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