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「駅弁」という「アンコンシャス・バイアス」

 今の職場に通うようになってから約1年が経とうとしているが、これまで昼食は職場の近くにあるコンビニで買うのが常だった。

 ところが今日、乗り換えで使っているJR新宿駅の構内を歩いていると、駅弁を扱っている店の看板が目に留まった。

 そのとき、私の頭にはこんな考えが浮かんだのである。
「コンビニで昼食を買わなくても、ここで駅弁を買えばいいんじゃね⁉︎」


 以前に「アンコンシャス・バイアス」に関する記事を書いたことがある。

「アンコンシャス・バイアス(unconscious bias)」とは、「無意識による思い込み(決めつけ・先入観・偏見など)」のことだ。

 そんな記事を書いておきながら、
「駅弁」=「旅行のときに食べるもの」
 というバイアスに、自分自身が囚われていたのだった。

 よく考えれば(よく考えなくても)、駅弁を普通の日に食べたところで何の問題もなかったのだ。不覚である。

 ・・・店内には日本各地の駅弁が並んでいた。どれを買おうかと迷ったが、今週の11日が東日本大震災から13年目に当たっていたということもあったので、「東北『福』興弁当」を購入することにした。

 税込で1,680円と少々値は張るが、東北各地の生産者を応援することにつながると思えばけっして高くはない。ちなみに店内には、千円前後で買える駅弁も各種取り揃えられていた。

 この駅弁には東北各地の食材がふんだんに使われており、大変に美味しかったことは言うまでもない。


 ・・・「駅弁」という「アンコンシャス・バイアス」から解放されたので、また近いうちにこの店で昼食用の弁当を買ってみたいと思っている。

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