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職員から懐妊の報告を受けたときに校長がとるべき態度

 校長を務めていると、校長室のドアがノックされ、緊張した面持ちで中に入ってきた女性の職員から、
「実は・・・」
 と、懐妊の報告を受けることがあります。
 お腹の中に新しい命が宿っている。実におめでたいこと。
 ・・・のはずですが、校長にとっては危険な場面でもあります。なぜなら、こういうときの対応をしくじったがために、当該の職員のみならず、職員全体から総スカンを食らってしまうケースがあるからです。
 最悪なのは、校長室の外にまで響き渡るような大声で、

 と叫んでしまうことでしょう。
 たしかに、気持ちはわからなくもありません。全国的に教員不足が深刻になっている今、懐妊の報告を聞いた瞬間、校長の頭の中を

代替の教員は見つかるだろうか?
子どもや保護者には、どのタイミングで説明したらいいのか?
今後の校内人事を考え直さなくては
・・・。

 といったことが駆け巡ることでしょう。
(なんでこの時期に・・・)
 と思ってしまう気持ちも理解できなくはありません。
 けれども、そういう感情を表に出してしまっては、失うものがあまりにも大きいのです。
 それらをグッと飲み込んで、第一声は

 この一択です。

 ・・・現在、校長を務めている方、将来的に校長になる可能性がある方は、こういう場面を想定して、今からシミュレーションをしておくことをお勧めします。
 お互いの幸せのために。そして、人としてのあるべき姿として。

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